橿原市のグループホーム

介護のほんねでは、「ぽれぽれケアセンター白橿」、「ニチイケアセンター橿原真菅」、「ニチイケアセンター橿原醍醐」をはじめとした、奈良県/橿原市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は8件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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橿原市の老人ホーム・介護施設について

橿原（かしはら）市は、奈良県のほぼ中央に位置している市です。市内には日本最古の首都であった藤原宮跡（ふじわらきゅうせき）をはじめ、歴史的文化遺産が多くあります。こちらでは「橿原市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。

橿原市の特徴

藤原京跡。所在地は奈良県橿原市（663highland - 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, リンクによる）

橿原市の人口は12万1,444人です。65歳以上の高齢者の人口は3万4,787人で、高齢化率は28.64％となっています（2021年1月1日現在）。

面積は39.56km²です。橿原市は、以下の表のように大きく4つのエリアに分かれます。

エリア名	特徴
北西部	「大和八木」駅を中心とした繁華街があるエリア。また今井町では江戸時代の趣きを感じられる。
南西部	橿原神宮があり、自然を体験できるエリア。
北東部	耳成山（みみなしやま）や桜の名所の「耳成山公園」があり、四季の移り変わりを楽しめるエリア。
南東部	藤原宮跡をはじめとする歴史を身近に感じるエリア

参考：総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／橿原市「橿原市の概要」

橿原市の魅力

橿原市は、自然景観を楽しめるスポットが豊富です。香具（かぐ）山・畝傍（うねび）山・耳成山で構成される「大和三山（やまとさんざん）」は、2005年に名勝に指定されました。緩やかなハイキングコースがあり、初心者でも登りやすいと人気です。

橿原市内には多くの神社仏閣が点在し、日本の歴史や趣きを感じられます。日本の伝統的な建築美がある「橿原神宮」は、本殿と文華殿が重要文化財に指定されている神社です。また、約1300年前に日本初の首都が置かれていた「藤原宮跡」があります。現在では四季折々の草花が植えられ、美しい眺めを楽しめるスポットです。

さらに橿原市は積雪がほとんどなく、大きな災害が少ないため、生活しやすい町といえます。交通アクセス面においては、鉄道や自動車道が整備されており、市内はもちろん、大阪、京都、神戸、和歌山といった都市部へのアクセスが便利です。

橿原市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

橿原市の主要な駅

橿原市では近鉄橿原線・大阪線・南大阪線・吉野線、JR桜井線を利用できます。主要な駅は「橿原神宮前」駅です。近鉄橿原線・南大阪線・吉野線を使えるため、市内だけでなく大阪府まで1本で行き来できます。

橿原市役所

橿原市役所の所在地は、橿原市八木町1丁目1-18です。JR桜井線の「畝傍」駅から徒歩3分で着きます。

要介護認定の申請は、介護保険課で受け付けています。

参考：橿原市役所

橿原市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

橿原市の地域包括支援センターは、保健福祉センター内の1カ所です。より身近な相談窓口として、小学校区別に「かしはら街の介護相談室」（地域包括支援センターブランチ）が16カ所設置されています。

参考：橿原市「高齢者相談窓口」

橿原市のイベント

外拝殿（Fg2 - I took this photograph and release my rights in the file to the public domain. Individuals and organizations retain rights to images in the file., パブリック・ドメイン, リンクによる）

橿原市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。

「春の神武祭」は、毎年4月中旬に橿原神宮で開催される橿原市を代表するお祭りです。コンサート、パレード、フリーマーケットといった催しがあります。特に人気なのが、幻想的な雰囲気を演出する「まぼろしファンタジア（3Dプロジェクトマッピング）」です。

「シャカシャカ祭り」は、毎年6月5日に上品寺町（じょうぼんじちょう）で開催されるお祭りです。約6～7mの藁（わら）で作った蛇（じゃ）を子どもが中心となって担ぎ、町内を練り歩きます。お祭りの最後には、御神木に蛇を巻き付けてお供え物をし、1年の豊作や治水を祈願します。

「橿原菊花展」は、毎年10月20日から11月23日までの間、橿原神宮で開催されるイベントです。菊花愛好者の方々が出展する花を鑑賞できます。

老人ホームや介護施設によっては、地域のイベントやお祭りに参加することがあります。気になる方は、事前に施設に尋ねてみてください。

橿原市の高齢者支援制度

橿原市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

紙おむつの支給

在宅で要介護高齢者の方を介護されている方へ紙おむつを支給しています。2カ月に1度、紙おむつが無料で自宅に配達されるシステムです。

支給される紙おむつの種類は、以下の表の通りです。紙おむつの種類は1種類もしくは2種類から選択できますが、2種類の場合は枚数が半分ずつになります。

種類	サイズ	ひと月に支給される枚数（1種類を選択した場合）
フラット	30×72cm	120枚
テープ式パンツ	S、M、L	60枚
リハビリパンツ	S、M、L（Lは2種類から1つ選択）	30枚
尿とりパット	通常サイズ	240枚
尿とりパット	ワイドサイズ	120枚
おむつカバー（おむつカバーはフラットタイプ受給者で、希望される方のみ支給）	60～110cm	年に2枚

対象となるのは、以下の要件をすべて満たした方です。

市内在住で、ご自宅で生活している方（施設に入所していたり、長期入院していたりする場合は対象外）
市民税非課税世帯の方
要介護3以上と認定され、常時失禁状態にある方

参考：橿原市「紙おむつなどの支給」

配食サービス

在宅高齢者の栄養状態改善や安否確認を目的に、栄養バランスの整った食事を配達するサービスです。費用は1食あたり400円で、配達回数は週5回を上限としています。

対象は「おおむね65歳以上の一人暮らしまたは高齢者のみの世帯に属し、かつ栄養改善や見守りが必要な方」です。

参考：橿原市「『食』の自立支援事業（配食サービス）」

はいかい探知機のレンタル

認知症などによって徘徊行動がある高齢者の家族を支援することを目的に、徘徊探知機を貸し出しています。GPSを利用した位置検索システムを活用しているので、対象者の行動を24時間検索でき、徘徊時の早期発見につなげます。

対象者は「橿原市内の在宅で生活している40歳以上の方で、徘徊により行方不明になる恐れのある方」です。

使用料は、1カ月1,300円です。ただし、下記の条件のいずれかに当てはまる場合は1カ月700円、どちらも該当する場合は無料となります。

生活保護世帯もしくは非課税世帯の方
書類審査により、徘徊の可能性が高いと認められる方

詳細は、地域包括支援課にお問い合わせください。

参考：橿原市「はいかい探知機のレンタル」

橿原市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

橿原市で希望する施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。橿原市は御所市、桜井市、大和高田市、北葛城郡広陵町、磯城郡田原本町、高市郡明日香村・高取町に隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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