飯田市の人口は9万9,539人です。このうち、65歳以上の高齢者数は3万2,280人で、高齢化率は32.43%となっています(2021年1月1日現在)。
飯田市の面積は658.66㎢です。飯田市は大きく6つにエリア分けされます。
エリア名
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自治体
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特徴
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中心市街地およびその周辺地域
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橋北・橋南・羽場(はば)・丸山・東野地区
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商業を中心に官公庁や金融機関、飯田駅などの公共交通機関が集まった生活しやすいエリア
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竜西北部地域
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座光寺・上郷地区
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市街化が進みつつ、果樹園や田園地帯が広がるエリア
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竜西中部地域
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松尾・竜丘・伊賀良・鼎(かなえ)地区
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市内で最も市街化が進んでいる地域であり、人口が増加傾向にあるエリア
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竜西南部地域
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川路・三穂・山本地区
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田園や里山地域が多く、優れた景観が魅力のエリア
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竜東地域
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下久堅(しもひさかた)・上久堅・千代・龍江地区
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人口は減少傾向にあり、土地の多くを森林が占めている、豊かな自然に恵まれたエリア
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遠山地域
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上村・南信濃地区
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南アルプスの自然的資産や、国の重要無形民俗文化財である「遠山の霜月祭」といった貴重な文化的資産が残されているエリア
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参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(2021年1月1日現在)」/国土交通省
国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」/飯田市「飯田市の地域別の概要」
飯田市の魅力
「天竜川」が流れ、日本のアルプスと称される山々に囲まれた飯田市は、農業が盛んで魅力的な特産品が豊富です。美しい水と昼夜の寒暖差を生かしてつくる農作物は、りんごや梨、米、畜産、きのこなど多岐にわたります。特に、りんごはさまざまな品種を栽培しているため、8月中旬から11月下旬ごろまで収穫でき、りんご狩りを楽しめます。
飯田市内および周辺には、自然を楽しめる癒しのスポットが数多くあります。3万5,000株以上の花々が咲く「スイートガーデン」では、園内の散策だけでなくガーデニング教室や花かご作りといった体験教室を楽しめます。
また、ロープウェイで行ける「ヘブンスそのはら」では、天空の楽園とも呼ばれるほどの美しい山脈や高原を堪能できます。敷地内にある「天空の遊歩道」では、電動カートや車椅子でも通れるので、誰でも散策しやすいのが魅力です。
さらに、「飯田城」の城下町であった飯田市は、趣ある建造物がみられます。元は商家の蔵だった「三連蔵」は、歴史ある建物ながらも喫茶店やギャラリーとして利用されています。そのほかに、飯田城の桜丸御門で1754年の上棟された「赤門」は、飯田城の歴史を感じ取れます。
飯田市の主要な駅・市役所 ・地域包括支援センター
飯田市の主要な駅
飯田市の鉄道は、JR東海の飯田線が走行しています。飯田市内の駅は、「飯田」駅、「天竜峡」駅、「伊那八幡」駅があり、そのなかでも主要な駅は、「飯田」駅です。
飯田市役所
飯田市役所は、飯田市大久保町2534にあります。JR飯田線「飯田」駅より徒歩8分で着きます。要介護認定の際は長寿支援課で受け付けています。
参考:飯田市役所
飯田市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
飯田市のイベント
飯田市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。
「遠山の霜月祭り」は、毎年12月に開催されているお祭りで、国指定の重要無形民俗文化財としても有名です。上村・南信濃にある各神社にて湯立神楽(ゆだてかぐら)が奉納される様子を望めます。お祭りの最後には、天狗の面が登場し、煮えたぎった湯を訪れる人々に振りまきます。禊の湯により1年で溜まった邪悪を払い、新年を迎える由緒あるお祭りです。
「天龍峡八重桜街道桜祭り」は、毎年4月下旬に開催されるお祭りです。場所は、桜の名所として地元で有名な「天龍峡八重桜街道」で、約2キロほどの道に200本もの八重桜が美しく咲き誇ります。地元の五平餅や天峡まんなどの出店や、今田人形公演、日本最大級の獅子舞、和太鼓の演奏といったさまざまなイベントがおこなわれています。
「飯田時又(ときまた)灯ろう流し」は、毎年8月16日に天竜川時又港一帯で開催されるお祭りです。昭和初期に新盆供養として灯ろう流しをしたことが始まりで、今では飯田市の夏の風物詩となっています。お祭りでは、花火大会と灯ろう流しをあわせて開催します。スターマインやナイアガラといった打ち上げ花火のほか、川の水面で鮮やかに光る水中金魚花火がみられ、天竜川ならではの夏の情景を楽しめます。
飯田市の高齢者支援制度
飯田市で暮らす方に役立つ高齢者支援制度を紹介します。
介護保険の福祉用具購入
飯田市では高齢者の住みやすい環境づくりのために、福祉用具購入費を一部補助しています。補助額は購入費の7~9割ほどで、上限は10万円です。対象となるのは主に入浴や排泄時に使用する福祉用具で、以下のものです。
- 腰掛便座
- 入浴補助用具
- 簡易浴槽
- 移動用リフトのつり具の部分
- 自動排泄処理装置の交換可能部品
対象者は、要支援1・2または要介護1~5の認定を受けている在宅の高齢者です。
参考:飯田市「介護保険の福祉用具購入」
介護保険の住宅改修
病気やケガで身体状態が低下した高齢者が安全に暮らせる住まいづくりを目的に、住宅改修の費用の一部を補助します。補助の上限は一生涯で20万円とし、改修費用の7~9割が支給されます。ただし、以前工事した自宅から転居した場合や、要介護度が著しく高くなった場合には、例外的に再度支給を受けられます。また、支給限度額の20万円以内であれば、複数回に分けて使うことが可能です。
該当する工事の一例として、以下のものがあります。
- 段差の解消や手すりの取り付け
- 開き戸から引き戸への取り替え
- 洋式便器への取り替えなど
対象となるのは、要支援1・2または要介護1~5の認定を受けた在宅高齢者です。なお、本人が現在住んでいる住民票に記載の住所のみが該当されます。
参考:飯田市「介護保険の住宅改修」
救急医療情報キット配布事業
飯田市では、緊急時に高齢者の身体状況や服用薬などの情報を救急隊員に迅速に伝えるための救急医療情報キットを配布しています。緊急時に必要な情報が全て記載できるキットの活用により、正確でスピーディな救助・援護につながります。キットの内容は、救急医療情報容器、かかりつけ医院や連絡先が記載された救急医療情報用紙、容器の場所を示すステッカーの3つです。
対象となるのは、市内在住の一人暮らしの高齢者です。定期的に生活状況確認のために訪れる民生児童委員よりキットの配布を実施しています。
参考:飯田市「救急医療情報キット配布事業について」
飯田市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。飯田市は、下伊那郡松川町・高森町・阿智村・下條村・泰阜村・天龍村・喬木村・豊丘村・大鹿村、木曽郡南木曽町・大桑村、上伊那郡飯島町、静岡県の静岡市、浜松市、榛原郡川根本町と隣接しています。