松本市のグループホーム
介護のほんねでは、「ツクイ松本西グループホーム」、「ニチイケアセンター松本寿」、「ニチイケアセンター松本筑摩」をはじめとした、長野県/松本市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は20件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。
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松本市の老人ホーム・介護施設について
松本市は本州および長野県のほぼ中央に位置しています。2021年4月1日から中核市となりました。こちらでは松本市での高齢者にまつわる暮らしのポイントを紹介します。
松本市の特徴
松本市の人口は23万7,483人です。65歳以上の高齢者人口は6万7,214人であり、高齢化率は28.30％となっています（2021年8月1日現在）。
松本市の面積は、978.47㎢と長野県いちの広さを誇ります（2017年10月1日現在）。
松本市のエリアは、以下の表のように大きく6つに分かれます。
| エリア名 | 特徴 |
|---|---|
| 松本 | 国宝松本城を中心に発展してきた城下町。歴史を感じさせる建物や街並みが残る。 |
| 四賀（しが） | 松本市の北東に位置する山々に囲まれた閑静な地区。 |
| 安曇（あずみ） | 松本平（まつもとだいら）の西方にある地区。北アルプスの影響を受け、標高差によって気温や降水量が異なる。 |
| 奈川（ながわ） | 乗鞍岳（のりくらだけ）をはじめ四方を山に囲まれた、のどかな雰囲気の地区。 |
| 梓川（あずさがわ） | 果物栽培が盛んで、特にリンゴが有名。 |
| 波田（はた） | 上高地（かみこうち）・乗鞍高原の玄関口であり、アルプスのふもとの地域。 |
松本市の魅力
松本市の名所として松本城があります。松本市のシンボルであり、現存する五重六階（ごじゅうろっかい）の天守では日本最古の城です。
松本城周辺では、城下町の風情を残した街並みが魅力です。道が縄のように細く長かったことから「縄手（なわて）通り」と呼ばれ、歩行者天国です。車椅子の方でも安心して散策できます。飲食店や雑貨店が並び、幅広い世代の方が楽しめるスポットです。
また松本市は自然豊かな環境から、豊富な食文化が魅力です。夏は波田地区でスイカ、冬は梓川地区でリンゴの収穫が盛んにおこなわれます。
文化や自然が充実しているので、高齢者にとっても住みやい街といえるでしょう。また松本式公式観光情報「新まつもと物語」のサイトではバリアフリーのお店や文化施設の情報がまとめられています。お出かけの際は、ぜひ参考にしてみてください。
松本市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
松本市の主要な駅
松本市にはJR東日本中央本線・篠ノ井（しののい）線・大糸（おおいと）線とアルピコ交通株式会社の上高地線が走っています。主要な駅は「松本」駅で、4路線をすべて使えます。
また松本市では路線バスの交通網が発達しています。アルピコ交通バスや市街地循環バス（タウンスニーカー）、西部地域コミュニティバス、市営バス、地域バスが市内を走ります。
なお、松本市には「信州まつもと空港」があるため、長野県外にアクセスしやすいです。
長野県の松本市役所
今回は松本市役所の住所、アクセス、要介護認定の申請先について紹介します。
松本市役所の所在地は松本市丸の内3‐7です。松本城のすぐ側にあり、「松本城・市役所前」バス停で降りるとすぐです。要介護認定の申請窓口は、本庁舎北別棟にある高齢福祉課です。
ただし、西部7地区（新村、和田、今井、安曇、奈川、梓川、波田地区）の方は波田支所1階にある西部福祉課が申請窓口となります。波田支所の所在地は松本市波田4417‐1です。「波田」駅より徒歩2分の場所にあります。
松本市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
松本市内に、合計12カ所の地域包括支援センターが設置されています。
参考：松本市「松本市地域包括支援センター一覧」松本市のイベント
松本市で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「開山祭（かいざんさい）」は毎年4月27日に上高地河童橋近くで開催されるお祭りです。山開きの際に登山者の安全を祈願します。スイス伝統楽器のアルプホルン演奏や山の安全と繁栄を祈願する神事を見るために大勢の人が訪れます。
「国宝松本城 薪能（たきぎのう）」は、毎年夏に松本城 二の丸御殿跡で開催されるイベントです。薪能とは全国各地で開催されている神事です。夜間に篝火（かがりび）を焚いてその灯りのなかで能楽師が舞います。
「セイジ・オザワ松本フェスティバル」は毎年8月下旬から9月上旬にかけて開催されます。イベントの期間中は松本市内全体が音楽一色に染まります。世界的指揮者の小澤征爾（おざわせいじ）さんやサイトウ・キネン・オーケストラを中心にオペラやコンサートが披露されます。
松本市の高齢者支援制度
松本市が展開する高齢者の支援制度を紹介します。
ナイトケア事業
「ナイトケア事業」は、介護者の方に向けた制度です。介護者に休んでいただけるようデイサービスセンターを活用し、被介護者の一時宿泊する場所を確保します。助成額はデイサービスの7割（上限7,000円）で、月に3泊まで（年間12泊までなら）利用できます。
参考：松本市「ナイトケア事業の助成」松本市福祉100円バス助成事業
「松本市福祉100円バス助成事業」は、高齢者や障害者の方の交通手段を確保し、生きがい・健康づくりや社会活動を支援することを目的とする事業です。対象は70歳以上の方、身体・療育・精神の各障害者手帳をお持ちの方および難病の方です。
松本市役所の高齢福祉課で申請すると、パス券が交付されます。パス券を提示することで、バス運賃が1回の乗車につき100円になります。松本市内のバス路線、西部地域コミュニティバス路線、地域バスおよび上高地線電車全線で利用可能です。
参考：松本市「松本市福祉100円バス助成事業」認知症思いやりサポートチーム（認知症初期集中支援チーム）
「認知症思いやりサポートチーム」とは、早期から認知症の方やその家族への支援をするチームです。看護師や保健師、社会福祉士、作業療法士などで構成しています。
認知症に関しての困りごとを相談をすると、チーム内と家族で支援の方針を決めて、おおむね半年ほどの集中的な支援をしてくれます。支援を受けるためにはまず地域包括支援センターに相談しましょう。
参考：松本市「認知症思いやりサポートチーム」松本市で見つからない場合は周辺の地域までエリアを広げる
松本市内で希望の施設が見つからない場合は周辺の地域でも探してみましょう。松本市は塩尻市、安曇野市、大町市、岡谷市、上田市、諏訪郡下諏訪町、東筑摩郡山形村、朝日村、筑北村、小県郡長和町、青木村、木曽郡木曽町、木祖村、岐阜県高山市と隣接しています。
グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】
ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。
グループホームの入居条件は満たしていますか？
グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。
認知症の診断が必要です
グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。
要支援2以上が入居対象です
グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。
要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。
住民票のある地域でしか入れません
グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。
グループホームの退去要件
グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。
特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。
また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。
グループホームの特徴を把握していますか？
グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。
1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア
グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。
「できることは自分でする」という考え
グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。
看護師は配置は義務付けられていない
認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。
グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
グループホームの費用
| 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|
| 0～数百万円ほど | 10～20万円ほど |
グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。
入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。
グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。
グループホームで認知症を抑制しながら生活する
以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。
- 認知症の症状の抑制を考えている
- 認知症でありながら、自立した生活を続けたい
- 医療依存度は高くない
グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。
また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。
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