伊那市のサービス付き高齢者向け住宅

介護のほんねでは、「メディカルホームゆりかご伊那」をはじめとした、長野県/伊那市の老人ホームを掲載中。そのなかでもサービス付き高齢者向け住宅の条件に当てはまる施設は1件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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長野県伊那市の老人ホーム・介護施設について

伊那市は、長野県の南部に位置する市です。こちらでは「伊那市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。

伊那市の特徴

長野県伊那市役所庁舎（Ebiebi2 - 自ら撮影, パブリック・ドメイン, リンクによる）

伊那市の人口は6万7,084人です。このうち、65歳以上の高齢者人口は2万957人で高齢化率は31.24%となります（2021年1月1日現在）。

伊那市の面積は667.93㎢です。大きく伊那、高遠（たかとお）、長谷の3つの地域に分かれています。

参考：e-Stat「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」／一般社団法人伊那市観光協会「おいでな伊那」

伊那市の魅力

伊那市は豊かな自然に囲まれています。中央アルプスと南アルプスといった2つの日本アルプスや、市内を流れる天竜川が身近です。伊那市内には「高遠城址公園（たかとおじょうしこうえん）」「春日公園」「伊那公園」ほか桜の名所が点在しており、春になると街一帯が桜に包まれます。なかでも「高遠城址公園」は、青森県の弘前公園や奈良県の吉野山とともに日本三大桜の名所といわれる場所です。満開になると桜雲のような風景を楽しめます。

また伊那市は、奈良時代から続く信州そば発祥の地とされています。市内で栽培されているそばの実は品質が良く、香り高いのが特徴です。伊那市では、焼味噌を辛味大根のしぼり汁に溶いてから、そばに絡めていただくのが伝統的な食べ方です。

ほかにも伝統食の馬肉料理、マトンと中華麺を合わせたローメン、千切りにしたキャベツの上にトンカツを乗せたソースかつ丼など、伊那市ではさまざまな料理を味わえます。

伊那市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

伊那市の主要な駅

伊那市には、JR飯田線が通っています。主要駅は「伊那市」駅です。また、市内には伊那市街地循環バス「イーナちゃんバス」が運行しています。伊那バスターミナルや伊那市役所といった各地への移動に便利です。

伊那市役所

伊那市役所の所在地は伊那市下新田3050です。市街地循環バス「伊那市役所」バス停からすぐ到着します。

要介護認定の申請は、保健福祉部社会福祉課認定調査係で受け付けています。

参考：伊那市役所

伊那市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

伊那市内の地域包括支援センターは1カ所です。また地域の身近な相談窓口として3カ所の「支援センター」があります（2022年3月10日現在）。

参考：伊那市「高齢者の健康や福祉の相談」

伊那市のイベント

高遠城址公園（E-yan - E-yan本人が撮影（pictured by E-yan）, CC 表示-継承 3.0, リンクによる）

伊那市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。

「高遠さくら祭り」は、毎年4月いっぱい高遠城址公園で開催されるイベントです。園内には約1,500本のタカトオコヒガンザクラが咲きます。公園一帯が淡い桃色に染まり、地元では「天下第一の桜」と称されている景色です。また、期間中は高遠町内を循環する「お花見循環バス」が運行します。「高遠」駅を発着地点として、高遠城址公園や歴史博物館を巡るため、さまざまな桜の名所を楽しみたいときに便利です。

「燈籠（とうろう）祭」は、毎年9月23日に鉾持神社（ほこじじんじゃ）で開かれる祭りです。笹竹に提灯を連ね下げた「ほおずき提灯」を街中に飾ります。このほか子どもみこしの練り歩きや高遠囃子（たかとおばやし）の演奏がおこなわれます。

「羽広の獅子舞」は、毎年1月に羽広地区で開催される小正月の伝統行事です。約400年の歴史があり、現在まで受け継がれています。口を閉じている雄の獅子と口を開けている雌の獅子の舞い合わせが見どころです。雄と雌の獅子が同時に舞うのは全国でも珍しく、笛や太鼓に合わせた独特の舞を鑑賞できます。

伊那市の老人ホームや施設のなかには、地域のイベントに参加するところがあります。気になる方は、入居を検討する施設に確認してみましょう。

伊那市の高齢者支援制度

伊那市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

おたすけ券（軽作業助成券）の交付

日常生活で必要な軽作業の費用を助成する「おたすけ券（軽作業助成券）」を交付します。券を利用すると、家事や買い物、電球の交換、清掃、整理整頓、除雪などを依頼できます。1作業の利用料は、1時間につき100円です。ただし、ごみ出しや暖房器具への給油については1回50円となります。券の交付枚数は、100円の券が年間24枚まで、または50円の券は年間48枚までです。

対象者は「市民税非課税世帯または均等割のみ課税世帯」の方のうち「一人暮らしの高齢者、または高齢者のみの世帯の方」です。

参考：伊那市「おたすけ券（軽作業助成券）の交付」

高齢者いきいき健康券の交付

市内のさまざまな施設や公共交通機関で利用できる健康券を交付します。1枚あたり100円分として利用可能です。交付枚数は市民税課税世帯の方が24枚、市民税非課税世帯の方が48〜144枚となります。利用できる施設などは、以下の通りです。

市内入浴施設での入浴料
バス・タクシーの運賃
脳いきいき教室、筋力アップ教室、リハビリ教室の参加料
長谷健康増進センターほか市内健康施設利用料
長谷鍼灸治療所ほか市内はり・きゅう・あん摩などの施術所
地域自主グループ筋力アップ教室
紙おむつの購入
市営文化施設の入館料
いきいきサロンの福祉入浴の利用料

対象者は4月1日を基準日として市内に住所があり、在宅で暮らしている75歳以上の方です。なお、高齢者いきいき健康券は本人のみの使用に限ります。

参考：伊那市「高齢者いきいき健康券の交付」

地域で行う高齢者知恵袋事業への助成

地域の子どもたちなどに伝統文化を伝える「高齢者知恵袋事業」の講師として活動した方に、実績に応じた実費を助成しています。事業では、茶道やちぎり絵、陶芸、しめ縄づくり、昔の遊びといった高齢者が培ってきた知恵や技術の伝承活動をおこないます。助成額は1事業あたり上限5万円で、対象経費は講師謝礼、材料費、印刷費、飲食費などです。

対象主体は区、常会、団体、市内在住の個人などです。

参考：伊那市「地域で行う高齢者知恵袋事業への助成」

伊那市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで範囲を広げてみましょう。伊那市と隣接しているのは駒ヶ根市、塩尻市、諏訪市、茅野市、上伊那郡箕輪町・南箕輪村・宮田村、下伊那郡大鹿村、木曽郡木曽町、諏訪郡富士見町、静岡県静岡市、山梨県南アルプス市、北杜市です。

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）ってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）への入居をお考えの方に向けて「見学前に確認しておきたいサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）の特徴」をご紹介します。

あらかじめ押さえておきたいのは、サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」と「介護型」があることです。同じサービス付き高齢者向け住宅でも、両者間にはサービス内容に大きな違いがありますので、ご注意ください。

サービス付き高齢者向け住宅の入居条件は満たしていますか？

入居条件を満たしていないと入居できませんので、あらかじめ確認しておく必要があります。サービス付き高齢者向け住宅は、「一般型」と「介護型」があります。両方とも「60歳以上の方」か「60歳未満で要介護認定を受けた方」が条件です。

ただし「一般型」は専門的な医療措置が難しいので、介護度が重い方は入居できません。一方「介護型」の場合は自立から要介護5まで幅広く受け入れができます。

サービス付き高齢者向け住宅の提供サービスを把握していますか？

一般型と介護型ではサービス内容にも違いがあります。希望しているサービス付き高齢者向け住宅がどちらに属するのかを検討時に把握しておくのがおすすめです。

一般型の特徴

一般型の場合は、安否確認や生活相談サービスを提供しています。身体介助やリハビリなどの「介護サービス」は提供していません。利用する際は外部事業者と別で契約する必要があります。

介護型に比べると、介護が必要のない自立している方が安心して暮らせるホームです。

介護型の特徴

一般型に比べると、要介護度が重い方が多く入居しています。そのため「特定施設入居者生活介護」と認められています。特定施設入居者介護に認定されていると、外部事業者を使うことなく施設内で介護サービスを受けられるのです。

特定施設入居者生活介護について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット

具体的に他の施設タイプと比較して、どのようなメリット・デメリットがあるのかについて紹介します。「ご自身が望んでいる条件」と比較しながらご覧ください。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット

サービス付き高齢者向け住宅のメリットは、高齢者が安心して暮らせる住まいであることです。比較的自立の方も多く、気軽に外出できるなど行動の自由度が高いといえます。自宅での生活とほとんど変わらず過ごせるうえ、日中もしくは24時間スタッフが常駐しているため安心です。施設内はバリアフリー構造であるため、怪我の心配を軽減できるのも大きな魅力になります。