八代市のグループホーム

介護のほんねでは、「グループホーム八代のぞみ」、「グループホーム　しあわせの里」、「喫茶去」をはじめとした、熊本県/八代市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は17件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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八代市の老人ホーム・介護施設について

八代市（やつしろし）は熊本県の南部にあり、熊本市に次いで県内第2位の人口の市です。西は海に、東は山に面している、自然豊かな市になります。ここでは、八代市での高齢者の暮らしにまつわるポイントを紹介します。

八代市の特徴

熊本県八代市にある八代駅（hyolee2 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

八代市の人口は、12万4,417人です。65歳以上の高齢者人口は4万2,887人で、高齢化率は34.43％と高い数値になっています（2021年7月31日現在）。

面積は約680㎢であり、八代市は、海に面した西部、平野部が広がり自然豊かな東部と南部、交通網や都市機能が発達した中央部の4つのエリアに分かれます。

参考：八代市「住民登録による八代市の人口」「八代市住生活基本計画（住宅マスタープラン）」

八代市の魅力

八代市は、海・平野・山の自然に恵まれ、土地の特性を生かした特産品が多く生産されています。畳の生産には欠かせない「いぐさ」は日本一の生産量を誇り、全国のいぐさの85％以上が八代市で作られています。また、はちべえトマト、ショウガ、晩白柚（ばんぺいゆ）といった食の特産品が豊富です。

また熊本県は県内の約8割に温泉が湧いており、八代市では俳人の種田山頭火（たねださんとうか）が愛した「日奈久（ひなぐ）温泉」が有名です。泉質は弱アルカリ単純泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、疲労の回復に効果があるといわれています。

なお八代市内には「JCHO熊本総合病院（通町）」をはじめとした総合病院が点在しています。高齢者にとっても安心して暮らせる環境です。

八代市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

八代市の主要な駅

八代市を走る線路は、JR九州鹿児島本線・肥薩線・九州新幹線、肥薩おれんじ鉄道があります。主要な駅は「新八代」駅で、在来線の鹿児島本線のほか九州新幹線が乗り入れているため他県への行き来がしやすいです。

八代市役所

八代市役所の所在地は、八代市松江城町1丁目25です。鹿児島本線・肥薩線の「八代」駅より八代産交バスに乗車し「総合病院前」停留所を下車、徒歩4分で着きます。

要介護認定を申請する際は長寿支援課、もしくは市内に5カ所ある支所の介護保険担当課で受け付けています。

参考：八代市役所

八代市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

八代市内に、合計6カ所の地域包括支援センターが設置されています。

参考：八代市「八代市地域包括支援センター」

八代市のイベント

八代神社本殿（Jerry fish tkc - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる）

八代市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。

「八代妙見祭」は、毎年11月22日・23日に八代神社で開催されるお祭りです。九州三大祭の一つであり、国重要無形民俗文化財と「山・鉾（ほこ）・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。極星と北斗七星の妙見神信仰がテーマのイベントで、獅子や木馬、笠鉾（かさほこ）、亀蛇（きだ）といった多彩な行列が市内を練り歩きます。

「やつしろ全国花火競技大会」は、毎年10月に開催される花火競技大会です。競技者の花火が夜空を美しく彩ります。音楽のリズムに合わせて約6分間花火を打ち上げるミュージック花火は大会の見どころです。

「日奈久温泉スプリングフェスタ」は、毎年3月最終日曜日に開催される、日奈久温泉を発見した浜田六郎氏に感謝するお祭りです。桜が咲き誇るなか、日奈久温泉神社および日奈久温泉街一帯で、六郎太鼓奉納やウォーキングをおこないます。

八代市の高齢者支援制度

八代市が展開する高齢者の支援制度を紹介します。

第1号訪問事業による「訪問型サービス」

八代市では「八代市介護予防・日常生活支援総合事業」を展開しています。こちらは要支援認定を受けた在宅で暮らす高齢者を対象とした「訪問型の介護サービス」です。

以下の表のようなサービスが受けられます。

サービス名	内容	利用料
介護予防訪問介護相当サービス	自宅内外で、身体介護をはじめとした生活援助をおこないます。	負担割合証のとおり
えぷろんケアサービス	自宅内外で、掃除・買い物といった生活援助をおこないます。	利用頻度により異なる月2回600円～
口腔機能改善教室	歯科衛生士が自宅内外に出向き、口の機能改善の指導をおこないます。	無料
スポット訪問リハビリ	訪問リハビリが受けられます。	無料

参考：八代市「八代市介護予防・日常生活支援総合事業（総合事業）について」

高齢者事前登録制度

認知症などによる徘徊の可能性がある高齢者を事前に地域包括支援センターで登録しておくことで、行方不明となった際にすぐ発見をする方法です。警察署や八代市などで情報を共有しておき、有事の際に活用します。

参考：八代市「ご利用ください!「高齢者事前登録制度」」

認知症高齢者の徘徊探知機購入費等補助金

徘徊探知機の利用にかかる初期費用の一部を補助する制度です。徘徊探知機とは認知症による徘徊で行方不明となった高齢者の居場所を検索できる機器です。徘徊探知機はGPSを利用したもので、補助金額は高齢者一人につき1回限りで上限1万円となります。

対象者は「八代市の住民基本台帳に記録されていること」「65歳以上の認知症による徘徊の恐れのある方を介護していること」「市税の滞納がないこと」の3つをすべて満たす方です。

参考：八代市「認知症高齢者の徘徊探知機購入費等の助成を実施しています。」

八代市で見つからない場合は周辺の地域までエリアを広げる

希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。八代市は、宇城市、八代郡氷川町、葦北郡芦北町、下益城郡美里町、上益城郡山都町、球磨郡水上村、五木村、山江村、球磨村、宮崎県東臼杵郡椎葉村と隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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