福岡県の老人ホーム・介護施設について
人口が九州で最も多い福岡県は、介護施設数も周りの県より多く、納得できる老人ホーム・介護施設を選びやすいといえます。福岡県での高齢者の生活についてご紹介します。
福岡県の特徴
福岡県内には29市、29町、2村と60の自治体があります。北から東にかけての「北九州地域」、西の「福岡地域」、中央の「筑豊地域」、南の「筑後地域」と4エリアに区分されます。
福岡県の人口は約510万7,000人(2018年現在)と全国で9番目に多いです。そのうち65歳以上の高齢者は約140万8,000人、高齢化率は27.6%(2018年現在)。九州では沖縄に次いで2番目に低いです。2045年には35.2%まで伸びることが予想されています。
福岡県は九州では最も人口が多い地域です。福岡市と北九州市という、2つの政令指定都市があります。福岡市博多区、中央区、北九州市小倉北区などの中心部は「都会」というイメージが強いですが、エリアによっては豊富な自然もあります。
福岡県の都市公園の数は31箇所と全国で9番目に多いです。福岡市東区の「海の中道海浜公園」をはじめ、自然を生かした大規模な公園もあります。
また響灘、玄界灘、周防灘、有明海という4種類の海に囲まれています。福岡県糸島市の「糸島半島」、「芥屋海水浴場」、遠賀郡の「芦屋海水浴場」など、海を眺めつつ散歩ができる場所もあります。
参考:内閣府「第1章
高齢化の状況(第1節 4)」
福岡県の魅力
また福岡県の大きな魅力の1つが「食」です。ダイヤモンド社が調査した「食事がおいしい都道府県&市区町村ランキング2019」では2位になりました。
福岡県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
福岡県の主要な駅、市役所、区役所、地域包括支援センターなど、高齢者の生活に必要な施設の情報を紹介します。
福岡県の主要な駅
福岡県内の主要な路線は、福岡市地下鉄空港線・七隈線・箱崎線、JR大牟田線・貝塚線、鹿児島本線です。
福岡県内で最も乗降車数の多い駅はJR九州、福岡市地下鉄「博多」駅です。福岡市内で唯一、新幹線が停まる駅になります。山陽新幹線、九州新幹線、鹿児島本線、福北ゆたか線、空港線、博多南線など、数多くの路線を利用できることから都市の顔となる駅です。
福岡市・北九州市・久留米市の市役所
高齢者にとって市役所、区役所は要介護認定申請、住民票の取得・変更、助成金申請の用事で訪れることが多い施設です。
福岡県の市役所・区役所・町村役場は全部で74箇所があります。なかでも人口の多い福岡市、北九州市、久留米市にある市役所の所在地、最寄駅、要介護認定を申請できる課を紹介します。
ただし福岡市の場合は、福岡市役所や区役所ではなく「福岡市要介護認定事務センター」にて郵送で受け付けています。実際に窓口で手渡しすることも可能です。
市役所
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所在地・アクセス
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福岡市役所
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- 所在地:福岡市中央区天神1丁目8-1
- アクセス:福岡市地下鉄「天神」駅から徒歩4分
- ホームページ:福岡市役所
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北九州市役所
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- 所在地:堺市堺区南瓦町3-1
- アクセス:西鉄バス「北九州市役所前」停留所から徒歩2分
- 要介護認定を申請できる課:各区役所 保健福祉課 介護保険担当
- ホームページ:北九州市役所
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久留米市役所
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- 所在地:福岡県久留米市城南町15-3
- アクセス:JR「久留米」駅から徒歩8分
- 要介護認定を申請できる課:介護保険課
- ホームページ:久留米市役所
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福岡市の方が介護認定を申請する場合
福岡市在住の方は「福岡市要介護認定事務センター(所在地:福岡市中央区長浜3丁目11-3-505)」に必要な書類を郵送する必要があります。または申請書を直接窓口に持っていくことも可能です。申請書はこちらのページからダウンロードできます。
福岡県の地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、介護や福祉、医療などにまつわる高齢者の悩みを解決してくれる機関です。生活に関しての困りごとや疑問点は、地域包括支援センターに相談できます。
福岡県には200カ所以上の地域包括支援センターがあります。介護施設に入居する前に、費用や生活に関する困り事は相談をしておくことをおすすめします。ただし介護施設選びに関する悩みは介護のほんねでもアドバイスできますので、お気軽にご連絡ください。
福岡県のイベント
福岡県には伝統的に開催されている大規模なお祭りがいくつかあります。
またユネスコ無形文化遺産に認定されている「博多祇園山笠」も県を代表する祭りの1つです。こちらも1432年(諸説あり)からの歴史があります。各町内ごとに山車(山笠)を作って走り、スピードを競います。集客数は日本最大の350万人です。
「博多どんたく」はその一つです。古くは1179年に初めて開催された「松ばやし」が起源だといわれている歴史あるお祭りですになります。ゴールデンウィークに合わせる日程で開催され、3万人を超える出場者がしゃもじを叩きながら福岡の街を練り歩きます。見物客は200万人以上です。
参考:参考:博多祇園山笠 公式サイト「博多祇園山笠」/博多どんたく「博多どんたくとは」
お祭りに参加することで、伝統に触れられます。施設に入居したあとでも、自立の方であれば外出可能です。また要介護の方でも職員が同伴してお祭りに連れて行ってくれる施設もあります。
福岡県の高齢者支援制度
続いて、福岡県内の自治体による高齢者支援制度を紹介します。
福岡県高齢者等在宅生活支援(住みよか)事業
福岡市、北九州市以外の福岡県全域では、高齢者に配慮した住宅にリフォームする場合、30万円の助成金が出ます。高齢者の条件は以下の2点です。
- 介護保険要介護認定において、要介護又は要支援と認定された者で、地域包括支援センター等が住宅改造を必要と認めた者
- 当該年度分の地方税法の規定による個人市町村民税が非課税の者のみで構成される世帯に属する者
申請場所は福岡県庁ではなく、市役所・町村役場です。
参考:福岡県「福岡県高齢者等在宅生活支援(住みよか)事業」
福岡100(福岡市)
福岡市では「福岡100」という施策を実施しています。人生100年時代の到来を見据えて、高齢の方を含めた誰もが自分らしく生活できるよう、2025年までに「100個の施策」を推進するプロジェクトです。高齢者に特化した就業窓口「シニア・ハローワークふくおか」の開設。AIを取り入れたエビデンスに基づくケアプランの作成などの取り組みを随時更新しています。
参考:福岡市「福岡100」
いきがい活動ステーション(北九州市)
北九州市では「やってみたいこと」があっても実行できない高齢の方のために、「いきがい活動ステーション」を設けています。高齢の方が「やってみたいこと」を市のコンシェルジュに相談すると、近隣で活動しているグループやボランティアを紹介してくれます。
参考:北九州市「いきがい活動ステーション」
福岡県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
福岡県には数多くの老人ホーム・介護施設があります。しかし、場合によっては希望に該当する施設が見つからない場合もあるかもしれません。そんなときは佐賀県、熊本県、大分県、山口県と隣接するエリアにも目を向けてみてください。