平戸市のグループホーム

介護のほんねでは、「JFいきつきグループホームふれあい」、「平戸荘グループホーム」、「(有)みやび会　グループホーム　いなほ」をはじめとした、長崎県/平戸市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は8件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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平戸市の老人ホーム・介護施設について

平戸市は、長崎県の北西部に位置する市です。九州本土の西北端にあたる田平地域のほか、平戸島と周辺に点在する約40の島々で構成されています。こちらでは「平戸市での高齢者の暮らし」についてポイントをご紹介します。

平戸市の特徴

平戸市役所（Atsasebo, CC 表示 3.0, リンクによる）

平戸市の人口は3万265人です。そのうち65歳以上の高齢者人口は1万2,286人で、高齢化率は40.59％となります。平戸市の面積は235.12㎢です。以下の表のように6つのエリアに分かれています。

平戸北部、平戸中部、平戸南部、大島・度島（たくしま）、生月（いきつき）、田平（たびら）

参考：e-Stat「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」／平戸市「フォトギャラリー」

平戸市の魅力

平戸市は日本で初めて西洋貿易がおこなわれた場所です。長い歴史が息づくエリアで、日本と海外の文化が混ざりあった独特の風土が発展してきました。

市内には「瑞雲寺（ずいうんじ）」や「渡唐大師像」のほか、「カトリック大佐志教会」をはじめとする数多くの史跡が残されています。「平戸城」は、日本の100名城に選ばれている名所です。城内には国の重要文化財・鐶頭太刀（かんとうのたち）の図や南蛮文化の道具が展示されています。

また、平戸市は緑に恵まれた公園が豊富です。平戸城の周辺一帯にある「亀岡公園」には、天守閣ややぐらのほか、樹齢400年のマキ並木があります。公園内のサクラ広場は、地元の方々に親しまれている花見の名所です。ほかにも「崎方公園」は崎方町の高台に位置し、平戸港や市街地の町並みを一望できるほか、春にはヒラドツツジを見られます。

平戸市は海に囲まれているため、ヒラメやウチワエビ、アワビといった海鮮が多く収穫できます。また1,200年以上前から放牧の歴史があり、黒毛和牛「平戸牛」の産地として有名です。平戸牛は柔らかい肉質と細かな霜降りが特徴で、豊かな甘みが味わえます。

平戸市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

平戸市の主要な駅

平戸市には、松浦鉄道西九州線が走っています。主要な駅は「たびら平戸口」駅です。駅から徒歩約10分の場所にある「平戸口桟橋」バスターミナルからは路線バスを利用でき、平戸島や市街地、佐世保市方面に移動できます。

平戸市役所

平戸市役所の所在地は、平戸市岩の上町1508-3です。西肥バス「平戸市役所前」バス停から徒歩3分で到着します。

要介護認定の申請は、長寿介護課で受け付けています。

参考：平戸市役所

平戸市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

平戸市には、地域包括支援センターが1カ所設置されています（2021年5月1日現在）。

参考：長崎県「地域包括支援センター一覧」

平戸市のイベント

平戸大橋（平戸大橋公園より）（日本語版ウィキペディアのSi-take.さん, CC 表示-継承 3.0, リンクによる）

平戸市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。

「平戸海道渡海人祭」は、例年5月3～5日の3日間に平戸大橋公園で開催されるイベントです。海岸に隣接した公園で、魚やタコのつかみ取り、平戸の特産品が集まる物産展といった港町ならではの催しが楽しめます。このほか大抽選会やマグロの解体ショー、炭火バーベキューがおこなわれます。

「たびら夏祭りシーサイド花火大会」は、例年8月17日に田平港一帯で開催されるお祭りです。太鼓演奏やカラオケ大会、ダンスカーニバルなどのステージショーが開催されます。フィナーレには、ライトアップされた平戸大橋を背景に約2,000発の花火が打ち上げられます。

「平戸くんち」は、例年10月24日から4日間にわたって開催される亀岡神社の例大祭です。なかでも26日におこなわれる「平戸大大神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。7時間かけて平戸神楽全24番を全て奉納する神事で、亀岡神社でしか見られない貴重な催しです。そのほか蛇踊りや獅子舞が披露されます。

老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。

平戸市の高齢者支援制度

平戸市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

平戸市高齢者いきいきおでかけ支援事業

在宅で暮らす高齢者の方や運転免許を自主返納した方に対して、公共交通機関などで使える「おでかけ券」を交付しています。おでかけ券を使えるのは、タクシー、バス、介護タクシー、フェリーほか、市が指定した公共施設などです。

100円券が50枚セットになった5,000円分の基本券を発行します。なお、以下の条件に該当する方には、1,000円分の加算券も交付します。ただし、70歳以上75歳未満で運転免許証を自主返納した方は、加算券の対象外です。

大島や高島などの離島に暮らしている方
老人クラブやいきいきサロンに加入している方

対象となるのは、平戸市に住民登録をしている方のうち、以下のいずれかに当てはまる方です。

申請年度の4月1日に75歳以上であり、4月1日以降も平戸市に住民登録している方
申請年度の4月1日に70歳以上であり、かつ75歳未満で運転免許証を自主返納した方

なお、介護保険施設や障がい者支援施設に入所中の方、平戸市心身障がい者福祉タクシー助成事業を利用している方、原付免許のみ自主返納した方は対象外となります。

参考：平戸市「平戸市高齢者いきいきおでかけ支援事業」

ワンコインまごころサービス事業

日常生活上の簡単な作業を1件100円で依頼できるサービスです。依頼できる内容は、電球の交換や買い物といった既存の公的サービスなどで対応していない軽度なものです。1回あたり30分程度、準備および移動を含め1時間以内で完了する作業が目安です。

利用回数はホームヘルパーなどを利用中の方は週1回、ホームヘルプサービスなどを使っていない方は週2回となります。

対象となるのは、市内で一人暮らしをしているおおむね65歳以上の高齢者、または高齢者のみで構成される世帯、もしくは市長が必要と認める世帯です。

参考：平戸市「令和3年度高齢者福祉サービスの手引きについて」

高齢者等訪問理美容サービス事業

理美容院に行くのが難しい高齢者の方の住まいに出張し、理美容サービスを提供する事業です。市が理美容師の出張代1,000円を助成します。なお、カット料金などの実費については利用者負担です。利用できる回数は年間6回までとなります。

対象となるのは、平戸市内に住所があり、以下のいずれかに当てはまる方です。

おおむね65歳以上の一人暮らし世帯、高齢者のみの世帯、およびこれに準ずる世帯の方で、寝たきりまたは寝たきりに準じた状態にあって日常的に外出が難しい人
身体障がい者手帳の交付を受けており、日常的に外出が難しい方
市内の老人福祉施設または介護保険施設等に入所している方
1～3のほか、日常的に外出が難しく、特に市長が必要と認める方

参考：平戸市「令和3年度高齢者福祉サービスの手引きについて」

平戸市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

平戸市で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。平戸市は松浦市、佐世保市に隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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