杉並区の軽費老人ホーム

介護のほんねでは、「ニチイケアハウス井草」をはじめとした、東京都/杉並区の老人ホームを掲載中。そのなかでも軽費老人ホームの条件に当てはまる施設は1件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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杉並区の老人ホーム・介護施設について

杉並区は東京23区でも人口が多い自治体です。介護施設数も比較的多く、選びやすいといえます。ここでは杉並区で老人ホーム・介護施設をお探しの入居希望の方とそのご家族に向けて「杉並区とはどんな街なのか」について紹介します。
※なお2021年4月5日現在の情報です。

杉並区とは？

青梅街道側より見る庁舎。（User:Kentin - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる）

はじめに杉並区の基本的な情報を押さえておきましょう。杉並区は東京都の西部に位置します。東京23区のなかでも人口が多く、交通網が発達しているのが特徴です。明治時代には「西の鎌倉、東の荻窪」といわれる別荘地でしたが、現在では暮らす人も多様化。高級住宅が並んでいたり、マンガ・アニメの聖地として知られていたりと、さまざまな側面がある地域です。

また23区外の武蔵野市、三鷹市とも接しており、自然があるのも魅力の1つです。杉並区立の公園は大小合わせて300個所以上もあり散歩コースにもうってつけです。さらに高円寺や阿佐ヶ谷、荻窪などには商店街が賑わっており、買い物もできます。自然観察やショッピングなどで楽しみながらも体を動かせるのも、自立・要支援の方にとっては魅力ですね。

杉並区の主要な駅・区役所・地域包括支援センター

続いて区役所や地域包括支援センターなど、高齢者の生活のサポートをしてくれる施設、また杉並区内で生活するうえでおすすめしたいスポットについて紹介します。

杉並区内の主要な駅

杉並区には、JR中央線、東京メトロ丸ノ内線、京王井の頭線、西武新宿線などの路線が通っています。「高円寺」駅、「阿佐ヶ谷」駅、「井荻」駅、「方南町」駅など、20近い駅があり、なかでも利用者数最多はJR中央線・東京メトロ丸ノ内線がある「荻窪」駅です。

「荻窪」駅周辺にはルミネ荻窪もあり、面会する際の差し入れ購入も便利です。ただし中央・総武線は「平日の遅延の多さ」でいうとランキング1位の路線になります。もし平日に面会にいく際には、余裕をもって家を出ることがおすすめです。

杉並区役所

杉並区役所は杉並区阿佐谷南1丁目15-1にあります。東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷」駅の目の前、JR中央線「阿佐ヶ谷」駅からは600メートルです。要介護認定調査や、給付金の受け取りの際に利用することになります。

要介護認定の際は介護保険課認定係を訪問しましょう。要介護認定について再調査の依頼も同じ課で受け付けています。

また老人ホーム・介護施設の概要について書かれた「重要事項説明書」の「苦情解決の連絡先」に杉並区役所が指定されていることもあります。老人ホームに直接伝えにくい苦情は区役所に相談しましょう。

杉並区内の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

杉並区内に地域包括支援センターは「ケア24」といわれ、約20カ所あります。井草地域、西荻地域、阿佐ヶ谷地域、高円寺地域、高井戸地域、方南・和泉地域に施設がくまなく設置されているので、生活を送るうえでトラブルがあった場合には相談しましょう。

杉並区は犯罪発生率の低さも魅力

杉並区は東京23区で2番目に犯罪発生率が低い

また杉並区は治安のいい街としても知られています。犯罪件数を人口で割って算出する「犯罪発生率」の2020年版では東京23区内で2番目に率が低いです。

治安に大きく貢献しているのが警視庁OBや警備員で構成されている「杉並区安全パトロール隊」です。

平日の昼間には区内全域をパトロールしているほか、区内6カ所には「巡回安全パトロールステーション」があります。ステーションでは住民からの相談などを受け付けており、杉並区の犯罪を未然に食い止めることに一役買っているのです。

杉並区のイベント

杉並区には高齢の方も楽しめる毎年恒例のイベントがいくつかあります。「阿佐谷七夕まつり」はその1つ。毎年7月7日の月遅れの8月7日を中日に開催されるお祭りで、阿佐谷パールセンター商店街いっぱいに七夕飾りや、手作りのはりぼてで作られた装飾品などが並びます。1954年から区民に愛されるお祭りです。

また「東京高円寺阿波おどり」も杉並区恒例のイベント。開催2日間で延べ100万人を集める、東京都内では最大規模の阿波おどりです。

自立の方が多い老人ホームなどでは、入居者と職員でイベントを見学することもあります。お祭りなどが好きな方は、希望の介護施設周辺のイベントにも目を通しておくのもいいでしょう。

杉並区の高齢者支援制度

区が展開している高齢者に関する支援制度について紹介します。認知症の方に対する支援制度や介護予防、また医療面での制度についてご覧ください。

認知症ケアパス「大丈夫！物忘れなんて怖くない！！」の配布

杉並区では認知症ケアパスとして「大丈夫！物忘れなんて怖くない！！」という冊子を作っています。認知症ケアパスとは、認知症になってしまった、もしくは認知症の疑いがある場合にどのようなアクションをすればいいのかをまとめたものです。冊子は杉並区の公式ホームページからダウンロードできます。

地域包括支援センター「ケア24」での高齢者向けの講座

杉並区にある地域包括支援センター「ケア24」では認知症サポーター養成講座など、認知症にまつわる講座を開催しています。各地で頻繁に講座が開催されていますので、「ご両親が認知症になってしまった」「施設入居にあたって介護の知識をつけておきたい」などをお考えの方は参加してみてください。なお、杉並区民が参加対象者となります。

フレイルに関する講座

フレイルに関しての講座も開かれています。例えば「すぎなみはつらつ体操」は高齢者の方々が無理なく運動できるように作られた体操です。PDFファイルでイラストを見ながら体操ができるほか、杉並区ではYouTubeチャンネルも開設しており、動画での説明もあります。

ふれあい入浴

杉並区では65歳以上の方を対象に、原則・毎週水曜日に区内の公衆浴場を100円で利用できるサービスをしています。区内、約15カ所で利用できるお得なサービスです。

自立の方であれば外出制限もありません。公衆浴場に行くことで自然と周りの方々と会話をするきっかけにもなりますよ。

杉並区で見つからない場合は周辺の地域までエリアを広げる

希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。杉並区に隣接している地域には世田谷区、中野区、練馬区、三鷹市、武蔵野市などがあります。

軽費老人ホーム（ケアハウス）ってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここでは軽費老人ホーム（ケアハウス）への入居をお考えの方に向けて「見学前に確認しておきたい軽費老人ホーム（ケアハウス）の特徴」をご紹介します。

軽費老人ホームはケアハウス（C型）に統合される

軽費老人ホームはA・B・Cの3種類があります。なかでもC型を「ケアハウス」といいます。A型とB型は2008年より新設されていません。今後はケアハウス（C型）に統合される見通しです。

軽費老人ホーム全体の数もC型が全国に2,020施設あるのに対してA型は193施設、B型は13施設しかありません。この記事では、ケアハウスを中心に軽費老人ホームについて紹介します。参考：厚生労働省「平成29年度福祉行政報告例の概況」

ケアハウスには2種類ある

ケアハウスは「一般型」と「介護型」の2種類があります。どちらも比較的、低価格で利用できるのが魅力ですが、サービスの内容やスタッフの種類に違いがあります。検討時にどちらを選ぶべきなのか把握しておくのがおすすめです。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）の特徴を把握していますか？

続いてケアハウスの特徴をご紹介します。ご自身が求めている希望と照らし合わせながらご覧ください。

一般型ケアハウスの特徴

一般型ケアハウスは、食事の提供や生活支援、安否確認などのサービスを受けられます。介護サービスを提供していないので、デイサービスや訪問介護を利用する際は外部の事業者と別途、契約が必要です。

介護型ケアハウスの特徴

介護型ケアハウスは「特定施設入居者生活介護」を受けており、介護サービスが含まれています。24時間介護スタッフが常駐しており、日常的に介護が必要な方にとっても安心できる環境です。要介護度が重くなっても入居し続けられ、なかには看取り対応しているホームもあります。

ケアハウスの特徴についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）の入居条件は満たしていますか？

ケアハウスには入居条件があります。当然、満たしていない場合は入居ができません。見学までして「入居不可だった」ということがないよう、あらかじめ入居条件を把握しておくことをおすすめします。

一般型ケアハウスの入居条件

一般型ケアハウスの場合は「60歳以上」が入居条件です。ただし基本的には自立～要支援2の方を対象としており、要介護3以上になると退去しなければいけないケースもあります。

介護型ケアハウスの入居条件

介護型ケアハウスは65歳以上で要介護1以上の方が対象です。自立～要支援2の方は入居できません。

ケアハウスのメリット・デメリット

入居条件と特徴を踏まえて、メリットとデメリットについて紹介します。他の施設形態と比べて優れているところ、劣っているところを把握したうえで、ピッタリの施設を探してみてください。

一般型ケアハウスのメリット

一般型ケアハウスのメリットとして、価格が安いことが挙げられます。初期費用・月額費用ともに少なく、収入に不安がある方でも入居可能です。また生活上の自由度が高く、外出も基本自由です。介護サービスも必要な分だけ利用できます。

一般型ケアハウスのデメリット

一般型ケアハウスの場合は、介護・医療体制が充実していません。もし介護や医療のニーズが高まってしまった場合は、退去が必要になることもあります。

また介護型にも共通しますが、ケアハウスは費用が低額のため人気です。よって待機者も多くすぐに入居できない点もデメリットとなります。

介護型ケアハウスのメリット

介護型ケアハウスのメリットとして大きいのは24時間にわたって介護職員が常駐しており、安心して生活できる点です。また終身利用できる施設が多く「終の住処」として利用できます。介護付き有料老人ホームに近いレベルで医療・介護体制がある施設とイメージしてください。

介護型ケアハウスのデメリット

介護型ケアハウスの場合、月額利用料は他の施設よりリーズナブルに設定してあるものの、初期費用が高くなる傾向にあります。まとまった額を準備しなければ入居できないこともありますので、注意が必要です。

ケアハウスの費用

	入居時費用	月額費用
一般型	数十万円ほど	8万～20万円ほど
介護型	数十万～数百万円ほど	8万～20万円ほど

実際に入居するにあたって、ケアハウスでかかる費用について紹介します。一般型と介護型で、初期費用が大きく変わるのがポイントです。

介護型の場合は介護サービスが含まれているので、そのぶん入居時費用が高いのが特徴になります。月額費用は他の施設に比べるとリーズナブルです。

ケアハウスの費用についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）が要望に合っているかを事前に確認しておく

ケアハウスに入居する前は、必ず介護体制や入居後の暮らしを知ってから決断することをおすすめします。

また一般型と介護型では入居後のライフスタイル、メリット・デメリットが大きく違います。微妙な違いについて、ご自身で判断ができない場合は、希望の施設がなくても、介護のほんねまでお気軽にお電話ください。

施設探しのプロである入居相談員が、お客様のご希望を伺い、ピッタリの施設をご提案させていただきます。またケアハウス以外に全国の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームを紹介しております。悩んだ結果、施設の種類から見直す場合は参考にしてみてください。

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