海南市のグループホーム

介護のほんねでは、「グループホーム　なぎの家　恵友」、「グループホームひだまり」、「グループホーム　天美苑」をはじめとした、和歌山県/海南市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は8件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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海南市の老人ホーム・介護施設について

海南（かいなん）市は、和歌山県の北西部に位置する市です。こちらでは「海南市の高齢者の暮らし」についてポイントをご紹介します。

海南市の特徴

元海南市役所（Torasan3377 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

海南市の人口は4万9,508人です。このうち65歳以上の高齢者人口は1万8,115人で、高齢化率は36.59％となります（2021年1月1日現在）。

海南市の面積は101.06㎢です。大きく西部、東部、南部の3地域に分かれています。西部には「海南」駅があるほか、大規模な公園があります。東部は南北に国道424号が走っており、南側には牧場があるエリアです。南部は歴史と自然を感じられる地域になっています。

参考：総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和3年全国都道府県市区町村別面積調（10月1日時点）」／海南市「第2次海南市都市計画マスタープラン」

海南市の魅力

海南市は、四季を通して温暖な気候に恵まれています。市内ではミカン、ビワ、モモの生産が盛んです。「貯蔵みかん」は、年内に収穫したミカンを2月初旬の出荷時期まで貯蔵庫で熟成させたものです。糖と酸のバランスがとれた味を楽しめます。また水産業も盛んで、「しらす」が名物です。

海南市内には、歴史的な遺産が多数あります。下津町にある「長保寺（ちょうほうじ）」は本堂、大門、多宝塔がいずれも国宝に指定された建造物です。同じ下津町にある「善福院釈迦堂（ぜんぷくいんしゃかどう）」も国宝に指定されており、和歌山県内7件の国宝建造物のうち、4件が海南市内にあります。ほかにも紀州漆器で栄えた「黒江地区の街並み」や「熊野古道」をはじめとした歴史的スポットが点在しています。

海南市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

海南市の主要な駅

海南市内には、JR紀勢本線（きのくに線）が走行しています。主要駅は「海南」駅です。駅の周辺は海南市の中心市街地で、商業施設や医療機関、公共施設といった生活機能が集まっています。「海南」駅から特急列車を利用すると「大阪」駅まで約1時間10分で着きます。

海南市役所

海南市役所は、海南市南赤坂11にあります。海南市コミュニティバスKIP線「市役所前」バス停からすぐです。

要介護認定の申請は、高齢介護課で受け付けています。

参考：海南市役所

海南市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。

保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

海南市には地域包括支援センターが1カ所設置されています。また、地域の身近な相談窓口として、市内に6カ所のブランチがあります（2021年03月01日現在）。

参考：海南市「海南市地域包括支援センター」

海南市のイベント

和歌山県海南市にあるJR紀勢本線海南駅。（Asturio Cantabrio - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

海南市で毎年恒例になっているお祭りやイベントをご紹介します。

「ふるさと海南まつり」は毎年8月13日に「海南」駅周辺で開催されます。未来の夢を叫ぶ大声コンテストが見どころです。特設ステージでは漫才ライブ、太鼓やバンドの演奏が楽しめます。また、たこ焼きや焼きそばをはじめとした露店や、スーパーボールすくい、地元特産品の販売があります。

「山路王子（やまじおうじ）神社の奉納花相撲」は、毎年10月の第2日曜日におこなわれる行事です。境内に設けられた土俵で男の赤ちゃんの背中に土をつけ、無病息災を願います。その際に赤ちゃんが泣いてしまうことから「泣き相撲」とも呼ばれています。

老人ホームや介護施設のなかには、レクリエーションの一環として地域のイベントに参加するところがあります。興味がある方は施設に確認してみましょう。

海南市の高齢者支援制度

海南市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

高齢者等訪問理髪サービス

理美容室へ行くのが難しい高齢者などに対して、訪問理美容サービスを実施しています。自己負担額は、1回につき1,300円です。年度内に6回まで利用できます。

対象は、市内在住で在宅生活を送っており、以下のいずれかに当てはまる方です。

おおむね65歳以上で、寝たきりなどにより外出して理髪を受けることが難しい方
身体障害者手帳または療育手帳の保持者で、特別障害者手当または障害児福祉手当の受給者で外出が難しい方

参考：海南市「高齢者福祉サービス」

高齢者住宅改造補助

高齢者の方が暮らしやすいように自宅をリフォームする際、住宅改修費を補助しています。補助額は20万円までです。補助対象となるのは「介護保険の居宅介護住宅改修費」または「居宅支援住宅改修費」の支給対象となる住宅改修費です。

対象は、以下の全てに該当する方です。

市内に住居がある満65歳以上の方
要支援以上と認定された方
生活保護世帯または市民税非課税世帯の方（資産要件あり）身体に障害があって日常生活に支障があり、住宅の改造が必要であると市長が認めた方
海南市重度身体障害者住宅改造助成事業の助成を受けていない方

参考：海南市「高齢者福祉サービス」

配食サービス

食事の調理が難しい在宅の高齢者に、昼食を配達するサービスです。自己負担額は1食400円です。週3回まで利用できます。

対象は、市内在住のおおむね65歳以上の高齢者で食事の調理が難しい方のうち、次のいずれかに当てはまる方です。

高齢者のみの世帯
1・2級の重度身体障害者で一人暮らしの方

参考：海南市「高齢者福祉サービス」

海南市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

海南市で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで範囲を広げてみましょう。海南市は、和歌山市、有田市、紀の川市、海草郡紀美野町、有田郡有田川町と隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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