高島市の老人ホーム・介護施設について
高島市は、滋賀県の北西部に位置する市です。高島市は琵琶湖の湖岸にあり、「琵琶湖とその水辺景観」が日本遺産に認定されています。ここでは「高島市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。
高島市の特徴
高島市の人口は4万7,544人です。そのうち、65歳以上の高齢者人口は1万6,749人で、高齢化率は35.23%です。
高島市の面積は、693.05㎢で、滋賀県最大の広さを持つ自治体です。高島市は、以下の表のように市内を6つのエリアに分けられます。
高島市の魅力
高島市は自然豊かな地域です。面積の72%を森林が占めており「琵琶湖に注ぐ水のほぼ3分の1を生み出している」ともいわれています。
魅力的な観光スポットが多く、なかでも「湖西の松林」は日本白砂青松百選に指定されている景勝地です。2,000本以上の黒松が約8kmの並木をつくり、砂浜の風景と重なり合い、白砂青松の美しい湖岸景観を織りなしています。また「海津大崎の桜」は、日本のさくら名所百選に選ばれ、4月上旬から中旬には約800本のソメイヨシノが咲き誇ります。
高島市には、魅力的な特産品が多くそろっています。湿度の高い風土から、古くから発酵食文化が培われてきました。鮒(ふな)寿司や酒、酢、味噌、醤油などの製造が盛んです。また、江戸時代から生産されてきた歴史を持つ「高島ちぢみ」や「雲平筆(うんぺいふで)」などの伝統工芸も有名です。
高島市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
高島市の主要な駅
高島市の鉄道は、JR湖西線が走っています。主要な駅は「近江今津(おうみいまづ)」駅です。また、市内ではコミュニティバスや乗合タクシーが運行しています。医療機関や商業施設などさまざまな用途で利用できます。
高島市役所
高島市役所の所在地は、高島市新旭町北畑565です。湖西線「新旭」駅から徒歩2分で着きます。
要介護認定の申請は、健康福祉部 高齢者支援局
長寿介護課で受け付けています。居宅介護支援事業所や介護保険施設などによる代理申請も可能です。
参考:高島市役所
高島市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談事に対して解決策を提示してくれます。
高島市のイベント
高島市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。
「七川祭」は、毎年5月上旬に大荒比古(おおあらひこ)神社で開催されるお祭りです。見どころは「流鏑馬(やぶさめ)」と「奴(やっこ)振り」です。なかでも「奴振り」は滋賀県の選択無形民俗文化財に指定されています。
「マキノウインターフェスティバル」は、毎年1月下旬にマキノ高原ファミリースキー場で開催されるイベントです。特設ステージでは、もちまき大会やウインタービンゴ大会、ジェラートの早食い競争などがおこなわれます。体験型のイベントとして、雪上バナナボートの周遊、ニジマス釣り、雪だるまコンテスト、スノーシュー体験などもあり、冬を満喫しながら楽しめます。
「たかしま夏まつり」は、毎年8月に萩の浜で開催されるイベントです。ステージ発表やお楽しみ抽選会などがおこなわれます。納涼屋台村もあるので、催しを楽しみつつ、軽食も食べられます。祭りのフィナーレには花火大会があり、夏の夜空を大輪の花火が彩ります。
老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。
高島市の高齢者支援制度
高島市が展開する高齢者支援制度をご紹介します。
介護用品助成券の交付
「介護用品助成券の交付」は、常時介護用品を必要とする高齢者の経済的な負担を軽減することを目的としたサービスです。助成券交付額は、以下の表のとおりです。
対象者
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助成券交付額
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要介護4、5と認定された方で、かつ当該年度分の市民税非課税世帯に属する方
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月額5,000円
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要介護4、要介護5と認定されておらず、かつ当該年度分の市民税非課税世帯に属する方
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月額3,000円
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助成券で購入できるのは、紙おむつ、尿取りパッド、清拭剤、ドライシャンプー、おしり拭き、介護シーツ、使い捨て手袋、リハビリパンツとなっています。助成券が利用できるのは、高島市と協定を結んでいる店舗です。
対象者は以下のいずれかに該当する方です。
- 寝たきりや認知症により常時介護用品を使用している介護保険の認定をお持ちの方
- 常時介護用品を使用している方で身体等に障がいをお持ちの方
参考:高島市「介護用品助成券の交付」
福祉総合交通利用助成券の交付
「福祉総合交通利用助成券の交付」は、公共交通機関や福祉タクシーなどの乗車にかかる費用を一部助成するサービスです。1枚100円の助成券を月に1,000円分交付します。1回に利用できる枚数に制限はありません。
助成券が使えるのは、以下の表の事業所です。
ケア輸送サービス事業所
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湖西福祉タクシー、はーと福祉タクシー、ひなた福祉タクシー、みずほ福祉タクシー
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福祉有償運送事業所
(会員として登録された者のみ利用可能)
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高島市社会福祉協議会、虹の会 わになろう、
元気な仲間、ゆたか会 湖西総合在宅サービスほろん
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タクシー会社
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大津第一交通株式会社 高島営業所
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バス会社
(高島市内の路線のみ)
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西日本JRバス、江若交通、湖国バス、市営バス
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対象者は、高島市に住所を有している市民税非課税の方で、なおかつ以下の条件のいずれかに該当する方となります。
- 要介護または要支援の認定を受けている方
- 75歳以上で1人暮らしをしている方
- 70歳以上の高齢者のみで構成されているか、それに準ずる世帯で生活している75歳以上の方
参考:高島市「福祉総合交通利用助成券の交付」
高齢者等除雪支援事業
「高齢者等除雪支援事業」は、自力で雪かきや雪下ろしが難しい高齢者を支援するための事業です。豪雪時の安全確保や不安の解消を図ることを目的としています。
高齢者が暮らす住居の除雪にかかった経費に対する支援金が支給されます。支援対象となる経費は以下の表のとおりです。
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雪下ろし
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雪かき
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給付対象経費
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居住する家屋が倒壊などの被害がおこるおそれがある場合に、給付対象者が業者または個人に委託した業務の費用
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玄関から公道までの通路の雪かきをしなければ生活に支障が出る場合で、給付対象者が業者または個人に委託した業務の費用
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給付金額
(1,000円未満切捨て)
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委託に要した金額の3分の2にあたる額。ただし、1回の助成につき5万円を限度とする。
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委託に要した金額の3分の2にあたる額。ただし、1回の助成につき5,000円を限度とする。
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給付限度額
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1世帯あたり1会計年度6万6,000円まで
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1世帯あたり1会計年度1万円まで
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対象者は、高島市に住所を有していて、自力または親族の支援で除雪作業が困難な市民税非課税世帯の方で、なおかつ、以下のいずれかの要件に該当する方です。
- 70歳以上の高齢者のみで構成されている世帯
- 身体障がい者手帳1級または2級・肢体不自由3級に該当する方のみで構成されている世帯
- 小学校6年生までの児童と親で構成される母子または父子家庭の方
- そのほかに市長が必要だと認めた方
参考:高島市「高齢者等除雪支援事業」
高島市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
高島市内で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。高島市は、大津市、長浜市、京都府京都市左京区、南丹市、福井県小浜市、敦賀市、三方上中郡若狭町、三方郡美浜町、大飯郡おおい町と隣接しています。