備前市の人口は3万3,527人です。65歳以上の高齢者人口は1万2,980人で、高齢化率は38.72%となります。
備前市の魅力
備前市では古くから焼き物の製造が盛んです。日本古来の陶磁器である「備前焼」は、瀬戸焼や越前焼とともに六古窯(ろっこよう)の一つとして日本遺産に認定されています。「黒備前」「牡丹餅(ぼたんもち)」「緋襷(ひだすき)」といった多彩な焼き方があるのが特徴です。市内の伊部(いんべ)地区に窯元が集まっていることから「伊部焼」とも呼ばれています。
備前市の「伊部」駅周辺には、備前焼の伝統を学べる施設が点在しています。「備前焼ミュージアム」は、新旧さまざまな時代の備前焼を鑑賞できる施設です。人間国宝や岡山県重要無形文化財の作家が作った備前焼を常設展示しています。このほか「備前焼伝統産業会館」や「備前陶器窯跡
伊部南大窯跡」でも、備前焼の文化に触れられます。
また、備前市には数多くの史跡が残っています。「特別史跡
旧閑谷(しずたに)学校」は、日本最初期の「庶民のための学校」として設立されました。近世日本の教育遺産群として日本遺産に認定されています。講堂は国宝に指定されているほか、聖廟(せいびょう)をはじめとする建造物は国の重要文化財になっています。
「大多府(おおたふ)漁港元禄防波堤」は、1698年に築港した港湾施設です。明治期以前につくられたなかで現存する数少ない港湾施設で「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。
備前市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
備前市の主要な駅
備前市ではJR山陽本線・赤穂線が走行しています。主要駅は「備前片上(びぜんかたかみ)」駅、「伊部(いんべ)」駅です。「伊部」駅からは「岡山」駅方面や、兵庫県の「相生」駅方面に行き来できます。
また備前市では市営バスや定期船、海上タクシーが運行しており、市内外の移動に便利です。
備前市役所
備前市役所の所在地は備前市東片上126です。JR「備前片上」駅から徒歩5分で到着します。
要介護認定の申請は、介護福祉課 介護福祉係で受け付けています。
参考:備前市役所
備前市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談事に対して解決策を提示してくれます。
備前市のイベント
備前市で恒例のイベント・お祭りをご紹介します。
「三石(みついし)夏祭り」は、毎年7月に三石商店街周辺で開催されるお祭りです。お笑いライブや地元中学生による吹奏楽の演奏、阿波おどりやダンスといった多数の催しが実施されます。子どもに人気のカブトムシ相撲大会も見どころの一つです。
「備前焼まつり」は、毎年10月中旬の2日間にわたり「伊部」駅周辺で開催されるイベントです。数多くの備前焼が並ぶ陶器市、ろくろ体験や備前焼相談会が開かれます。全国から10万人以上の参加者が訪れるお祭りです。
老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。
備前市の高齢者支援制度
福祉電話の貸与サービス
高齢者に向け、緊急時の連絡や安否確認に利用できる福祉電話を貸し出す事業です。電話を通じた高齢者の孤独感の解消や、生活相談サービスも兼ねています。
対象は、所得税非課税世帯かつ一人暮らしの高齢者の方、または6カ月以上寝たきりの高齢者の方です。
参考:備前市「高齢者に対する福祉事業」
高齢者日常生活用具給付事業
高齢者の方の生活を補助する日常生活用具を給付しています。給付品目は、老人手押車、杖、ガス漏れ報知器、自動消火器です。所得税の課税状況によっては、費用の個人負担がかかります。
高齢者住宅改造助成事業
高齢者の方が暮らしやすい環境を整えるための住宅改修工事費を一部補助しています。対象となる工事は、手すりの取り付けやトイレの改造などです。給付には上限額があります。
対象者は、要支援または要介護の認定を受けた住民税非課税の方です。なお、助成を受けるには着工前の申請が必要です。申請、問い合わせは市役所
介護福祉課 長寿福祉係で受け付けています。
参考:備前市「高齢者に対する福祉事業」
備前市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
備前市で希望する施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。備前市は、岡山市、瀬戸内市、赤磐市、美作市、和気郡和気町、兵庫県赤穂市、赤穂郡上郡町、佐用郡佐用町に隣接しています。