橋本市の老人ホーム・介護施設について
橋本市は、和歌山県の北東端にある市です。ここでは「橋本市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。
橋本市の特徴
橋本市の人口は6万1,774人です。そのうち65歳以上の高齢者人口は2万382人で、高齢化率は32.99%となっています(2021年1月1日現在)。
橋本市の魅力
橋本市は、大阪府と奈良県に隣接しているため「紀州わかやまの玄関口」と呼ばれ、江戸時代には宿場町として栄えてきました。そのため豊かな自然が残る橋本市ですが、大阪市内への移動も1時間ほどで交通アクセスに恵まれています。
市内には総合病院「橋本市民病院」をはじめとした救急指定病院が3カ所、診療所が約100カ所あり、医療体制が充実しています。高齢者が安心して暮らせる環境です。
また橋本市は全国有数の柿の産地であり、市の特産品です。秋には甘みが強く品質の良い柿が収穫できます。また、鶏卵は県内の生産量の50%以上を占めています。
橋本市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
橋本市の主要な駅
橋本市には、JR和歌山線と南海電気鉄道高野線が通っています。主要な駅は「橋本」駅で、和歌山線と高野線の両方が乗り入れる駅となっています。
また京奈和(けいなわ)自動車道「橋本」インターがあるため、他県への車移動もスムーズです。
橋本市役所
橋本市役所は、橋本市東家(とうげ)1丁目1‐1に位置しています。JR・南海電気鉄道「橋本」駅から徒歩14分で着きます。コミュニティバスを利用した場合は「橋本市役所前」バス停を下車してすぐです。
橋本市での要介護認定の申請は、健康福祉部 介護保険課で受け付けています。
参考:橋本市役所
橋本市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談事に対して解決策を提示してくれます。
橋本市の地域包括支援センターは1カ所で、橋本市保健福祉センター(橋本市東家1丁目3-1
1階)に設置されています(2018年8月20日現在)。
参考: 橋本市「地域包括支援センター」
橋本市のイベント
橋本市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「隅田八幡神社の秋祭」は、毎年10月の第1土曜とその日曜日に隅田八幡神社で開催されるお祭りです。和歌山県の無形民俗文化財に指定されています。土曜日の宵宮は、稚児(ちご)行列とともに子どもみこしが宮入りし、日曜日の本宮でだんじりが宮入りします。
「高野口公園桜まつり」は、毎年3月下旬〜4月上旬に高野口公園で開催されるお祭りです。屋台や縁日はもちろん、地元団体によるダンス・演奏のステージ、高野口八幡神社境内での餅まきなど、さまざまな催しがあります。夜にはライトアップがあり、夜桜を楽しめます。
「嵯峨谷の神踊り(こおどり)」は、毎年8月15日に若宮八幡神宮で開催されるお祭りです。嵯峨谷の神踊りは、家内安全、五穀豊穣、村内平和などを願う踊りです。嵯峨谷の神踊りの起源は室町時代からの歴史があり、和歌山県の指定文化財に登録されています。
橋本市の高齢者支援制度
橋本市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
安全生活支援サービス(緊急通報装置の設置など)
日常生活に注意を要する高齢者に「緊急通報装置」の貸し出しをおこなっています。希望者には「ペンダント型の発信機(マイドクター)」もあわせて貸し出します。
緊急通報装置のボタンを押せば、警備会社に連絡がいき、安否確認の電話を実施。本人が応答できる場合は、本人の希望に沿って救急車や家族への連絡をおこないます。応答がない場合には、自宅へ出向き、家族や消防署へ連絡します。
また相談ボタンを押すと警備会社の看護師につながり、健康相談が可能です。さらに月1回、電話をかけて安否確認もおこなっています。利用料金は、電話の利用料と紛失や破損した場合の修繕費などです。設置の工事費やサービス利用料は市が負担するので、利用者負担はありません。
対象となるのは、以下の要件を満たす方です。
- 橋本市内に居住する、前年分の所得税非課税世帯
- 単独世帯または高齢者のみ世帯に属する方
- 脳や心臓、呼吸器などの慢性的な疾患により日常生活に常時注意を要する高齢者
- 居宅に電話が設置されている方
- 3人の協力員(うち1人は民生委員)に協力の承諾が得られる方
申請は、地域包括支援センター 健康福祉部 いきいき健康課 高齢福祉係で受け付けています。
参考: 橋本市「安全生活支援サービス」
高齢者配食サービス見守り事業
自宅へ弁当を配達して、対面で受け取る際に安否確認を実施します。その際に緊急を要すると判断した場合は、事業者から登録された連絡先へ連絡をします。昼食か夕食のどちらかを選択し、1週間3食が上限です。料金は1食450円からで、きざみ食やムース食の場合は料金が上がります。
対象となるのは、以下の要件のいずれかに該当する方です。
- 要支援・要介護と認定された65歳以上の単独世帯、高齢者のみ世帯、または日中は独居で安否確認と必要とする方
- 要支援・要介護と同等の身体状況で、老衰や心身の障がい、傷病といった理由により安否確認が必要な方
電動ベッド・車イスの貸し出し
在宅の寝たきりの高齢者などに対して、無料で電動ベッドや車いすを貸し出しています。初回の搬入やサービス終了に伴う搬出にかかる費用は市が負担しますが、引っ越しにかかる費用は利用者負担です。
対象となるのは、以下の要件を満たす方です。
- 橋本市内に居住する、前年分の所得税非課税世帯
- おおむね65歳以上の高齢者または身体障がい者で、日常生活を営むうえで何らかの支援を必要とする方
申請は、地域包括センター 健康福祉部
いきいき健康課で受け付けています。貸し出しできる電動ベッドには限りがあるため、事前に窓口に問い合わせて在庫を確認していただくと安心です。
参考:橋本市「電動ベッド・車イスの貸し出し」
橋本市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
希望する施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。橋本市は、伊都郡九度山町・高野町・かつらぎ町、奈良県五條市、大阪府河内長野市に隣接しています。