釧路市の老人ホーム・介護施設について
釧路(くしろ)市は、北海道の太平洋沿いに位置しています。2カ所の国立公園を有し、雄大な自然が特徴的な市です。こちらでは「釧路市での高齢者の暮らし」をご紹介します。
釧路市の特徴
釧路市には16万5,667人が住んでいます。65歳以上の老年人口は5万6,575人で、高齢化率は34.15%です(2021年1月1日現在)。釧路市の面積は、1,363.29㎢です。
釧路市の魅力
釧路市にある釧路港は、多数の港を構える日本有数の漁業基地です。市内には北海道3大市場に数えられる「和商(わしょう)市場」があり、毎日多くの地元客と観光客でにぎわいを見せています。
また、日本最大の湿原である「釧路湿原国立公園」は観光地として有名です。蛇行(だこう)河川を中心に広がる湿地には、手つかずの原始的な自然環境があります。壮大な自然を感じられる場所であり、日本で最初にラムサール条約登録湿地に指定されたことで知られています。
釧路市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
続いて、釧路市の駅・市役所・地域包括センターについてご紹介します。
釧路市の主要な駅
釧路市にはJR根室本線・釧網(せんもう)本線が走っています。
主要な駅は、JR「釧路」駅です。JR「釧路」駅からは帯広・厚岸(あっけし)・根室方面へ向かうJR根室本線と、摩周(ましゅう)・網走(あばしり)方面へ向かうJR釧網本線が乗り入れています。
釧路市役所
釧路市役所は、釧路市黒金町7丁目5にあります。「釧路」駅にある「釧路駅前」バス停から釧路バスに乗車し「釧路市役所」バス停を下車してすぐです。また「釧路」駅から徒歩で訪れる場合は約10分で到着します。
要介護認定の窓口は、介護高齢課
介護認定担当または各行政センター保健福祉課です。郵送で申請する場合は、申請書とサービス状況調査票を記入し、必要書類と一緒に介護高齢課介護認定担当まで送付してください。
参考:釧路市役所
釧路市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
釧路市には、計7カ所に地域包括支援センターが設けられています(2021年6月1日現在)。釧路地区には5カ所、阿寒(あかん)地区と音別(おんべつ)地区に1カ所ずつ設置されており、それぞれ高齢者や家族をサポートする役割を果たしています。
参考:釧路市「釧路市地域包括支援センター」
釧路市のイベント
釧路市で催されているイベントをご紹介していきます。
「くしろ港まつり」は、1899年に開港した釧路港の50周年を記念して開催された「釧路港開港50年港まつり」が起源です。現在では毎年8月の第1金曜日から日曜日まで3日間にわたって催されています。見どころは「大漁ばやしパレード」「市民踊りパレード」「音楽パレード」の三大パレードです。
「厳島(いつくしま)神社夏季例大祭」(通称・くしろまつり)は、毎年7月の第2金曜日~日曜日の3日間にわたり、釧路市米町にある厳島神社で開催されます。釧路市の夏の始まりを告げるお祭りです。宵宮祭(よいみやさい)から始まり、境内には露店やこども縁日コーナーが開かれます。例大祭当日は神輿(みこし)行列が市内を練り歩くほか、カラオケ大会や豪華景品が当たる大抽選会が境内で催されます。
老人ホームや介護施設に入居しているなかでも、イベントに参加できることがあります。お祭りが好きな方や参加してみたい方は、事前にお問い合わせください。
釧路市の高齢者支援制度
釧路市では、地域の高齢者に対して支援制度を整えています。ここでは一部の取り組みを紹介します。
高齢者の優待制度
釧路市では65歳以上の高齢者に向けて優待制度を導入しており、指定の施設の利用料金が免除されます。優待制度を利用する際に事前の手続きは不要ですが、当日受け付けにて住所・氏名・年齢が記載されている健康保険証や運転免許証を提示する必要があります。対象者は満65歳以上の釧路市民です。
全額免除、半額免除になる施設は下記の通りです(2021年11月現在)。
全額免除
施設名
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通常大人料金
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免除後料金
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山花公園オートキャンプ場(入場料のみ)
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760円
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0円
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釧路市丹頂鶴(たんちょうづる)自然公園
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480円
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0円
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釧路市湿原展望台
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480円
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0円
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釧路市立博物館
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480円
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0円
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釧路市立美術館
(特別展以外)
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140円
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0円
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半額免除
施設名
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通常大人料金
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免除後料金
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こども遊学館展示室観覧料
(特別展以外)
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600円
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300円
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こども遊学館
プラネタリウム観覧料
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480円
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240円
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鳥取温水プール
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500円
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250円
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阿寒町
スポーツセンタープール
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昼間 370円
夜間 410円
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昼間 185円
夜間 205円
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音別町温水プール
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400円
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200円
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その他
施設名
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通常大人料金
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減免後料金
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釧路市動物園
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580円
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介護保険の要介護認定を受けている方とその介助者(対象者1名につき原則1名)、要支援認定を受けている方(対象者本人のみ)は全額免除。
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参考:釧路市「高齢者の優待制度」
単身高齢者声かけ運動事業
釧路市はヤクルト販売株式会社に委託し、単身高齢者への声かけを実施しています。週2回の頻度で販売員が乳酸菌飲料を届け、かつ声かけをしてくれるサービスです。安否確認とともに高齢者の孤独感を軽減させることができます。無料で利用できます。
対象者は以下の項目を満たす方です。
- 近隣住民や親族との交流が少なく、家に閉じこもりがちな70歳以上の一人暮らしの方
- 週1回以上の介護保険サービスを利用しておらず、安否確認が必要と認められる方
参考:釧路市「単身高齢者声かけ運動事業」
単身高齢者等除雪事業
釧路市では、除雪支援を実施しています。「降雪量15cm以上で幹線道路への除雪が出動した場合」に、避難経路の確保を目的として最小限の除雪をしてくれます。「最小限」とは「玄関から生活道路までの最短距離を人や車椅子が通れる幅」を指します。利用料は1回130円です。
対象者は下記1、2、3のいずれかに当てはまる市民税非課税世帯のうち、玄関から道路までの避難経路の除雪が困難な身体状況の方のみで、かつ近隣からの援助が難しい世帯の方となっています。
- 高齢者のみの世帯
- 身体障がい1級や2級の手帳の交付を受けている方のみの世帯(聴覚障害を除く)
- 1、2に該当する方のみで構成される世帯
参考:釧路市「単身高齢者等除雪事業」
釧路市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
釧路市で希望の施設が見つからない場合は周辺のエリアまで視野を広げてみましょう。釧路市と隣接しているのは、白糠郡白糠町、阿寒郡鶴居村、釧路郡釧路町、川上郡弟子屈町、足寄郡足寄町、十勝郡浦幌町、網走郡津別町です。