スタッフの笑顔が印象的 リハビリに特化した明るい住まい
JR高崎線「宮原」駅が最寄り、閑静な住宅地にあるラ・ナシカさいたまを訪問。今回は、施設長の桑畑さんに館内をご案内いただきました。
エントランスに入ってすぐ目に入ったのは、機能訓練室にて平行棒を使ったリハビリ訓練をおこなっている入居者様たちの姿です。15名ほどの方が参加しており、健康運動実践指導者のスタッフがみなさまのペースに合わせて、明るく声をかけています。入居者様も楽しそうに取り組んでいる姿が印象的です。「創業者がリハビリの先生であったことから、リハビリに特化してます。今動かせる体の機能をこれからも維持してもらいたいです」と桑畑さん。
また、スタッフのみなさまはすれ違うたびに笑顔で挨拶してくれ、心地よい雰囲気を感じました。カラオケルームやシアタルームなどの共有スペースも充実しており、入居者様はお部屋に閉じこもることもなく、集まっています。「もし自分の親が入居しても、寂しい思いはしないだろう」と感じる温かいホームです。
おすすめポイント “週2回のオーラルケアで肺炎による入院ゼロ”
前述したように、ラ・ナシカさいたまの強みはリハビリです。週4回、約40分の集団リハビリを実施しています。マシンを使って筋力を鍛えたり、左右非対称の動きをして脳を活性化したり、種類もさまざま。過去には、車いすから歩行器で歩けるようになった方もいるそうです。
そして、リハビリと同じぐらい力を入れているのが、オーラルケア。「歯科医から指導を受けたスタッフが、週2回のオーラルケアを実施しています。この2年間、誤嚥性肺炎による入院はゼロなんです」と桑畑さんも誇らしげ。その功績が認められ、歯科医から表彰されたそうです(写真参考)。
もう一つのうれしいポイントが、入浴頻度です。一般的な施設では入浴は週2回と決まっており、3回目からプラス料金がかかることが多いです。一方、ラ・ナシカさいたまはプラス料金なく週3回の入浴をご提供。「入居者様の気持ちになったら、週3回ぐらい入りたいと思いまして」と桑畑さん。入居者様の視点でケアを考えられるホームだと実感しました。
気になるポイント
看護師は24時間常駐ではないため、たん吸引などの夜間の医療ケアが必要な方には向いていません。ただし看護師は、8時30分から21時30分まで常駐していますので、その時間帯であれば食前・食後のインスリン注射といった医療行為は可能です。なお、21時30分以降はオンコール体制で対応しています。
また、ラ・ナシカさいたまはリハビリを通じて元気な体を維持することに取り組んでいます。全介助が必要な寝たきりの方よりも、一部の体が動かせてリハビリに参加できる方のほうが、ラ・ナシカの魅力を享受できるのではないでしょうか。平均要介護度は2.2と、比較的低めの方が多い印象です。