「当たり前の生活をキープする」 それが機能維持につながる
緑山グランドハイツのモットーは「当たり前の生活をキープすること」。落としたら割れる陶器のコップを使っているし、部屋の玄関の扉を開けるとすぐ外に出られます。あくまで「自宅に近い生活」を徹底している点が印象的でした。
その分、ケガなどのリスクはあります。「ただ、ご自宅でも転倒しますよね」と施設長の及川さんは真剣な表情で話されます。転倒より「注意力や運動機能の衰え」を危惧しているのだそう。過度にサポートすると能力が衰えてしまう。すると人間として“当たり前”の生活からかけ離れてしまう。それを避けるために「当たり前の生活をしている」といいます。そしてこの考えを入居時に必ず説明して、同意していただける方だけを受け入れているとのことです。
おすすめポイント 個人の思いに寄り添った自由な暮らし
介護が必要になっても自分の意志で自由に生活できるのが魅力です。介護付き有料老人ホームの多くは、どうしても行動に制限が生まれてしまいます。なかには、だんだんとお部屋にこもりがちになってしまうことも……。その点、緑山グランドハイツは、施設内外を好きに動けます。ゴミ出しも自力でおこないます。要介護の状態になっても、運動機能や認知機能を維持したいとお考えの方にピッタリです。
また「入居者様の意志を尊重すること」もテーマに掲げています。施設として、入居者様を過度に管理していません。たとえばレクリエーションは「やりたい日だけ」参加でき、その他は無理やり勧めることはしないそうです。そのほかペットの持込みや、買物代行に対応しており、自由な暮らしを選択できます。
気になるポイント"
「自由に外出ができる」「居室の玄関のドアを開けたらすぐ外に面している」ということは、それだけケガの危険も身近にあるということです。そのため、自立した生活が難しい方は入居に不安を感じることがあると思います。「ケガのリスクは高くなる」という事実は、施設長自らがおっしゃっていました。生活の自由度が高いことで逆に不安を感じる方にはマッチしにくいでしょう。