「一方的なケアはしない」 入居者様視点に立ったサービス
「愛の家グループホーム江戸川鹿骨」は「入居者様視点のサービス」がモットーのグループホームです。食事や排泄の介助といった日常生活のケアをするときも、一方的なお手伝いはしないそうです。ホーム長の柿間さんは「入居者様が今何にお困りかということを表情や仕草から見極め、必要であれば支援をし、不要であればおそばで動作を見守ります」とおっしゃっていました。
また、柿間さんは「認知症による徘徊や拒否を❝問題行動❞とは表現しません」とも話していました。ホームでは入居者様が「なぜその行動をしたのか」と考え、ご本人の気持ちに寄り添ったケアを提供しているそうです。さらに入居者様のお人柄を深く知るために、イラストを使った回想療法「ミッケルアート」に取り組んでいるとのこと。若い職員が昭和のイラストを見て入居者様に質問をしたりと、いい会話のきっかけになっているそうです。そこから入居者様の人生観や思い出を伺うことができ、より一人ひとりの個性にあったケアにつながっています。
「いつまでも自分の足で歩いてほしい」という思いから、「愛の家グループホーム江戸川鹿骨」では毎日お散歩に出かけているそうです。近所にバラがきれいな公園やお寺、川などのお散歩スポットが沢山あると教えてくださいました。行き先は入居者様のリクエストで決めているそうです。皆さまお散歩が大好きだそうで、壁には手作りの「お散歩マップ」が貼ってありました。
おすすめポイント “入居者様ができることを見守ってくれる”
「愛の家グループホーム江戸川鹿骨」では、入居者様が「自分でできること」をゆっくり見守ってくれます。例えば排泄介助の際は、すぐにスタッフが服を脱がさず、まず見守るそうです。その後「ズボンを下ろす」「下着を脱ぐ」「体を拭く」など、入居者様ができることにあわせて段階的なお手伝いをします。入居者様が難しいことのみをお手伝いすることで、ご本人が「自分でできること」を尊重しています。
またホームでは体操が盛んです。1日2回の「口腔体操」や朝の「ラジオ体操」、午後には「タオル体操」など、皆さま積極的に取り組まれているそうです。月に1回は理学療法士が来館し、入居者様一人ひとりにあわせた個別の体操プログラムを実施してくれます。毎日の体操を通して、口腔機能やお身体の状態を元気に保ちたい方にぴったりです。
気になるポイント
生活のなかで入居者様の「できる力」を残せるよう支援しているため、「身の回りのことは全て職員にやってもらいたい」という方にはマッチしないホームです。またグループホームの特性上、一人で過ごすのが好きな方は少人数での共同生活に不安を感じるかもしれません。お散歩や体操が盛んなホームのため、皆で外出することやお体を動かすのが好きな方に向いていそうです。
お食事レポート
訪問時の昼食は「ご飯、味噌汁、豚肉の生姜焼き、イカと里芋の煮物、カリフラワーのごまドレサラダ」でした。お食事中に伺ったにもかかわらず、入居者様たちが笑顔で「こんにちは」と声をかけてくださりとても和みました。お食事はフロア(リビング)で召し上がる方が多いですが、居室配膳にも対応しているとのことです。