岩手県の口コミ・評判ありのグループホーム

介護のほんねでは、「グループホームぽっかぽか」、「ニチイケアセンター黒沢尻」、「シルバーヘルス認知症対応型共同生活介護事業所「昴」」をはじめとした、岩手県の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は20件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。本音の口コミや評判を参考にすると施設選びがスムーズに進むかもしれません。実際の利用者やそのご家族、働いていた方やケアマネによるリアルな情報が満載です。

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岩手県の老人ホーム・介護施設について

本州で最大の面積を誇る岩手県は、太平洋に面するとともに、岩手山をはじめとした山々に囲まれた自然豊かな地域です。ここでは「岩手県での高齢者の暮らし」についてご紹介します。

岩手県の特徴

岩手山と北上川。盛岡市から撮影。（yisris, CC 表示-継承 2.0, リンクによる）

岩手県は東北地方の沿岸部に位置する県です。全国でも北海道に次いで広いのが特徴です。主に、県央エリア・県北エリア・県南エリア・沿岸エリアに分かれています。県庁所在地である盛岡市は、県央エリアに位置します。

人口は121万人以上、年々減少傾向にあります。なお、65歳以上の人口は40万人以上。高齢化率は32.5%です。2045年には、43.2%が高齢者になると予測されています。

参考：岩手県「人口・世帯数・人口密度（市町村別）ほか」／内閣府「第1章高齢化の状況（第1節 4）」

岩手県は、自然に恵まれた環境です。太平洋に面するとともに、岩手山、北上山などの山々もあります。

また、2011年に世界遺産に指定された「平泉の文化遺産」があります。岩手県内には世界遺産の一部である中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5つのスポットが有名です。

なお、宮沢賢治の故郷でもあり、彼自身の造語「イーハトーブ（理想郷）」は岩手県花巻市がモチーフになっています。市内には宮沢賢治のイーハトーブの世界観を体験できる「宮沢賢治記念館」や「宮沢賢治イーハトーブ館」もあります。

四季や文化が身近に感じられるため、高齢者にとってものんびり暮らしやすい環境でしょう。

岩手県の主要な駅、市役所、地域包括支援センター

岩手県内の主要な駅、市役所、地域包括支援センターをご紹介します。

岩手県の主要な駅

岩手県で最も乗降車数が多い駅は、JR東日本「盛岡」駅です。JR東北本線・田沢湖線・山田線・東北新幹線・秋田新幹線・IGRいわて銀河鉄道など6線が乗り入れています。

「盛岡」駅に次いで「一ノ関」駅・「北上」駅の順に乗降車数が多いです。どの駅も新幹線が停車します。東京・仙台・函館などの主要都市にも移動しやすく、至便です。

盛岡市・花巻市・一関市の市役所

県内には33の市役所と町役場が存在しています。高齢者にとって役所は、要介護認定の申請、助成金の申請などの際に利用します。

ここでは岩手県内でも人口が多い「盛岡市」「一関市」「奥州市」の3つのエリアに絞って市役所をご紹介します。最寄駅、バス停からの徒歩分数もお伝えします。

参考：岩手県「住民基本台帳年報（平成31年1月1日現在）」

市役所	所在地・アクセス・ホームページ
盛岡市役所	所在地：盛岡市内丸12-2 アクセス：「盛岡」駅から盛岡バスセンター方面行きに乗車後、岩手県北バス「県庁・市役所前」停留所から徒歩2分です。ホームページ：盛岡市役所要介護認定受付：介護保険課（別館の5階）
一関市役所	所在地：一関市竹山町7-2 アクセス：磐井・南光病院前行バス「一関市役所西」停留所から徒歩4分ホームページ：一関市役所要介護認定受付：長寿社会課
奥州市役所	所在地：奥州市水沢大手町一丁目1番地アクセス：「水沢」駅から岩手県交通バス乗車し「奥州市役所前」停留所から徒歩1分ホームページ：奥州市役所要介護認定受付：長寿社会課

岩手県の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。

保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

地域包括支援センターは基本的に各エリアに配置されています。岩手県では70カ所の地域包括センターがあり、県庁所在地の盛岡市には11カ所あります。

参考：岩手県「地域包括支援センター所在地等一覧」

岩手県のイベント

岩手県で毎年開催されている恒例の祭りやイベントを紹介します。

北上・みちのく芸能まつりで一関市大東町の行山流鹿踊（Yoshi Canopus - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる）

北上・みちのく芸能まつりは伝統芸能の鬼剣舞を間近で見られる祭りです。鬼の面を付けた200人以上の踊り手が群舞を披露します。最終日には花火大会を開催。上空1万発の花火、北上川には1万個のトロッコ（灯篭）が流れ、街全体が光に包まれます。

花巻まつりは420年を超える歴史を持つ祭りです。100基以上の神輿のパレードが会場を盛り上げます。また古来より踊り継がれてきた伝統の神楽権現舞パレードや優雅に踊る花巻ばやしの披露なども開催されます。

岩手県の高齢者支援制度

続いては岩手県内の各自治体が実施している介護に関する支援制度を紹介します。

認知症みまMori（盛）ネット（盛岡市）

盛岡市は認知症になっても安心できる街を目指しています。実現するために、認知症の情報を閲覧できるホームぺージ「認知症みまMori（盛）ネット」を作成しています。認知症に対する関心度を高め、地域住民で支えていくことが目的です。

参考：盛岡市「認知症みまMori（盛）ネット」

おむつ代の医療費控除（花巻市）

花巻市では要介護認定を受けている方におむつ代の医療費控除を実施しています。制度を受けるためにはおむつ使用証明書が必要です。介護にかかる費用を削減できます。

参考：花巻市「要介護認定者の障害者控除とおむつ代の医療費控除」

在宅高齢者福祉乗車券交付事業（一関市）

一関市では市民税非課税世帯の70歳以上の1人暮らしの方や、高齢者のみの世帯に属する方に市内のバスやタクシーで利用できる乗車券を交付しています。月額1,000円分、年換算で1万2,000円分が上限となっています。

参考：一関市「【高齢者福祉・介護】暮らしを支える制度」

岩手県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

岩手県で好みの施設が見つからない場合は青森県、秋田県、宮城県などの隣接するエリアにも目を向けることで希望する施設が見つかるかもしれません。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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