福島県の老人ホーム・介護施設について
福島県は日本の東北に位置しており、海や山、高原がある自然に恵まれています。また歴史的な建造物や伝統工芸などがあり、情緒あふれる県です。今回はそんな福島県での高齢者の暮らしについてご紹介します。
福島県の特徴
福島県の人口は180万8,992人です。そのうち、65歳以上の高齢人口は
58万2,729人で、高齢化率は32.6%と比較的高めです(2021年6月1日現在)。面積は1万3,783.90㎢で、全国では北海道、岩手県についで3番目の広さです。
福島県内には、13の市と31の町、15の村があり、それらは南から北へ連なる阿武隈高地と奥羽山脈により、中通り・会津・浜通りの3つのエリアに分かれます。さらに細分化すると、以下の表のように、7つの地域に分かれています。
地域名
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自治体数
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自治体名
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中通り
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県北地域
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8
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福島市、二本松市、伊達市、本宮市、桑折町、国見町、川俣町、大玉村
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県中地域
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12
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郡山市、須賀川市、田村市、鏡石町、天栄村、三春町、小野町、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町
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県南地域
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9
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白河市、西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村
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会津
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会津地域
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13
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会津若松市、喜多方市、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町、会津坂下町、湯川村、柳津町、三島町、金山町、昭和村、会津美里町
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南会津地域
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4
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下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町
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浜通り
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相双地域
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12
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相馬市、南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村
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いわき地方
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1
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いわき市
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参考:福島県「 福島県の推計人口(令和3年6月1日現在)
」「福島県のすがた」「県内59市町村情報リンク」
福島県の魅力
福島県は海と山々に囲まれた自然豊かな環境が魅力。県中央部には「桃源郷」とよばれる「花見山」や日本三大桜の1つ「三春滝桜」があり、春には桜が綺麗に咲きます。また、美人の湯として名高い「磐梯熱海温泉」や1,000年以上歴史のある古湯の「飯坂温泉」などさまざまな温泉も楽しめ、訪れた方を癒しています。
また福島県は食文化にも魅力があります。全国有数の米どころでもあり、日本酒が特産品として有名です。また、フルーツ王国でもあり、桃や梨、さくらんぼなど季節ごとにさまざまな果物を収穫できます。さらに、海が近いため魚介類が多く水揚げされ、新鮮な海の幸を存分に味わえます。
福島県には歴史と伝統を感じる趣ある街が多くあります。江戸時代から変わらぬ宿場町の風景を残した「大内宿」は、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されて、昔ながらの景観を今も感じられます。会津地域は「仏都会津」ともよばれ、歴史ある神社仏閣も多く点在しています。
参考:公益財団法人 福島県観光物産交流協会「はじめての福島へ!」/福島県 商工労働部
企業立地課「ふくしまの魅力」/下郷町「大内宿(国重要伝統的建造物群)」
福島県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
福島県の主要な駅
福島県を走行している主要な鉄道には、JR東北本線・常磐線・磐越東線・磐越西線・只見線、会津鉄道などがあります。
なかでも主要な駅は、「郡山」駅や「福島」駅、「いわき」駅などです。「郡山」駅と「福島」駅は東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線が停車するので、他県へのアクセスがしやすいのも魅力的です。
参考:東日本旅客鉄道株式会社「駅の情報
福島」「各駅の乗客人員」
福島県の市役所
福島県には全部で59市町村があります。なかでも人口が多い福島市、会津若松市、郡山市の役所の住所、アクセス、要介護認定の申請先について紹介します。
市役所名
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所在地・アクセス・ホームぺージ
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福島市役所
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- 所在地:福島市五老内町3‐1
- アクセス:市内循環バス「市役所前」バス停の目の前
- 要介護認定の申請窓口:介護保険課
- ホームぺージ:福島市
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会津若松市役所
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- 所在地:会津若松市東栄町3‐46
- アクセス:会津バス「会津若松市役所前」バス停目の前
- 要介護認定の申請窓口:高齢福祉課
- ホームぺージ:会津若松市
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郡山市役所
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- 所在地:郡山市朝日1丁目23‐7
- アクセス:福島交通バス「郡山市役所」バス停目の前
- 要介護認定の申請窓口:保健福祉部介護保険課
- ホームぺージ:郡山市
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福島県の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
サブセンターを含めて福島県内の市町村すべてに、合計132カ所の地域包括支援センターが設置されています。
参考:福島県「地域包括支援センター一覧」
福島県のイベント
福島県内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「福島わらじ祭り」は毎年8月におこなわれるお祭りです。全長約12mの「日本一の大わらじ」を担いで市中心部を練り歩きます。古来より健脚、旅の安全を祈願していましたが、近年は無病息災・五穀豊穣・家内安全・商売繁盛も願っています。また、幅広い世代の方が踊りを楽しめるよう作られた「わらじおどり」もあります。
「いわき七夕まつり」はいわき市最大級の夏祭りとして、市民に親しまれるお祭りです。「いわき」駅前の商店街を華やかな笹飾りが彩り、訪れた人を魅了します。露店が並び、じゃんがら念仏踊りやジャズなどのライブパフォーマンスがおこなわれています。
「須賀川松明あかし」は日本三大火祭りのひとつ。430年も続く伝統的なお祭りで毎年11月に須賀川市で開催されます。長さ10メートル重さ3トンの大松明を150人の若者が担いで街を練り歩きます。目的地の翠ヶ丘公園の五老山で30本の本松明に火が灯され、点火の瞬間には大きな歓声があがり、観客が一体感を味わえます。
福島県の高齢者支援制度
福島県が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
緊急通報装置の設置(福島市)
福島市では、緊急時の備えが必要な65歳以上の一人暮らしの方で、なおかつ市民税非課税の方を対象に、緊急通報装置の設置を無料でおこなっています。緊急時に装置のボタンを押すと、緊急通報受信室へ通報され、利用者宅へ状況の確認の連絡が入るようになっています。状況により救急車の手配や家族、緊急通報協力員への連絡などの対応をおこないます。また、月に1度は緊急通報受信室から利用者への状況確認もあります。
参考:福島市「【2】緊急通報装置の設置」
配食サービス事業(いわき市)
「配食サービス事業」の対象は65歳以上で高齢者のみ世帯の方や、40歳以上65歳未満の方で要支援もしくは要介護認定を受けた方で、調理が困難な場合に利用できます。1日1食、1食あたり350円で栄養バランスの整った食事をご自宅に定期的にお届けが可能です。また、配達と同時に利用者の方の安否確認もおこないます。
参考:いわき市「いわき市配食サービス事業」
はり、きゅう、マッサージ等施術費助成事業(郡山市)
「はり、きゅう、マッサージ等施術費助成事業」は健康維持・疲労回復を目的に、施術費の一部を助成するサービスです。対象は65歳以上の寝たきりの高齢者の方、もしくは認知症高齢者を介護している60歳以上の方、75歳未満の身体障碍者の方です。1枚1,000円の利用券を、年12枚(1万2,000円分)を限度として交付します。
参考:郡山市「はり、きゅう、マッサージ等施術費助成事業」
福島県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
福島県の老人ホーム・介護施設は、いわき市や郡山市に集中しています。地域によっては数か少ないエリアもあるでしょう。
希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみてください。福島県は、宮城県、山形県、栃木県、群馬県、茨城県、新潟県と隣接しています。