福岡市の老人ホーム・介護施設について
福岡市は九州で最も人口の多い市です。介護施設の数も多く、周辺地域に比べると、探しやすいといえます。ここでは福岡市での高齢者の生活について紹介します。
福岡市の特徴
福岡県の県庁所在地であり、政令指定都市でもある
福岡市は、県の西部に位置する都市です。九州で最も人口が多い都市であり、人口は約156万8,000人。そのうち65歳以上の高齢者は約36万7,000人で、高齢化率は約23.4%です(数値は2020年のデータ)。
博多区、中央区、東区、西区、南区、城南区、早良区の7区に分かれています。駅前にビジネス街が広がるとともに、商業施設も立ち並ぶ博多区、天神・中洲などの繁華街があり、賑わいを見せる中央区は特に巨大なエリアです。
東区、西区、南区は中心地から少し離れており、ファミリー層が多く落ち着いたエリアになります。城南区には九州最大の学生数を誇る福岡大学のキャンパスがあり、若者が多く住んでいます。早良区は高級住宅街が立ち並ぶエリアです。
参考:福岡市「福岡市の高齢者の状況」
福岡市の主要駅・市役所・地域包括支援センター
福岡市の主要な駅、市役所、地域包括支援センターについて紹介します。
福岡市の主要な駅
福岡市で最も乗降車数の多い駅は「博多」駅です。福岡市内では唯一、新幹線が止まります。またJR博多南線、JR鹿児島本線、JR篠栗線、福岡市地下鉄空港線などの在来線を利用できる駅です。
博多駅の次に利用者が多いのが福岡市地下鉄「天神」駅です。福岡の中心地・天神エリアで使う駅であり、多くの方が行き来します。なおJR西日本「西鉄福岡」駅も天神駅に隣接しています。
福岡市役所
福岡市役所の本庁舎は福岡市中央区天神1丁目8-1にあります。福岡市地下鉄「天神」駅から徒歩4分です。「博多」駅から訪れる際は福岡市営地下鉄で5分ほど移動すると「天神」駅に到着します。また県外から福岡空港を経由する場合、福岡市営地下鉄「福岡空港」駅から11分ほどで「天神」駅に着きます。
多くの都市では要介護認定の申請をする際に、市役所の窓口を利用します。福岡市では「福岡市要介護認定事務センター」に申請します。福岡市要介護認定事務センターは、各区福祉・介護保険課に隣接しています。なお、書類を郵送して申請することも可能です。必要書類は以下です。
福岡市の要介護認定申請で必要な書類
- 要介護認定・要支援認定申請書
- 介護保険被保険者証(原本)
- 申請者の身元確認書類
- マイナンバーの確認できる書類
郵送先
福岡市要介護認定事務センター
〒810-0072 福岡市中央区長浜3丁目11-3-505
引用:福岡市「まず,申請します(要介護認定)」
なお、申請書は福岡市のWebページからダウンロードできます。
福岡市の地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、高齢者の困り事を解決に導いてくれる機関です。医療、福祉、介護など、年配になるなかで発生しがちな悩みを相談できます。社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーが勤務しており、さまざまな悩みに対応してくれます。
福岡市の地域包括支援センターは「いきいきセンターふくおか」と名付けられています。市内に50箇所以上あります。小学校区ごとに分けられていますので、事前に福岡市のホームページを参考にしたうえで、ご自身の居住地域と担当のセンターをご確認ください。
福岡市の魅力
福岡市は九州地域の経済の中心地でもあります。特に博多・天神エリアは商業施設が多く、買い物には困りません。
また独自の食文化も魅力的です。海が近く、漁獲量は全国でもトップクラス。新鮮な魚介類を食べられる地域になります。そのほかのもつ鍋、水炊きなど名物料理も多く、グルメの街として知られています。
その結果、福岡市は2015年10月1日(国勢調査人口)から2020年10月1日(推計人口)にかけて「日本で最も人口が増加している政令指定都市」になりました。多くの方が「住みよい」と感じる街になっている証です。
福岡市のイベント
福岡市には伝統的なお祭りがいくつかあります。
「博多どんたく」と
「博多祇園山笠」がその代表例です。前者は200万人、後者は350万人の規模のイベントです。県外からの参加者も多く、毎年にぎわいを見せています。
そのほか、地元の方々から愛されている毎年恒例のお祭りが、福岡市東区の筥崎宮で開催される「放生会」です。9月に筥崎宮の参道で開催され、100万人もの参加者を集めます。参道には500軒以上の露店が並びます。
老人ホームでは自立の方であれば、自由に外出してイベントに参加することが可能です。また要介護状態であっても、職員同伴でお祭りを楽しめる施設があります。
福岡市の高齢者支援制度
福岡市が独自で推進している高齢者の支援制度を紹介します。
介護実習普及センター
家庭で介護をしている人や介護知識を学びたい福岡市民の方が、プロの相談員のレクチャーを無料で受けられるサービスです。また介護・福祉用具に関しての相談もできます。福岡市市民福祉プラザ(中央区荒戸3丁目3-39)の
3階で開催されており、保健福祉局高齢福祉が相談窓口です。
参考:社会福祉法人ふくおか福祉サービス協会「福岡市介護実習普及センター」
ずーっとあんしん安らか事業
自身の死後事務(葬儀、納骨、公共料金の支払いなど)が心配な方のために、福岡市社会福祉協議会が生前に契約を結び、預託金を先に預かることで作業を執りおこなってくれるサービスです。原則としてお子様がいない方が対象になります。
参考:福岡市社会福祉協議会「ずーっとあんしん安らか事業」
福岡市高齢者利用料減免対象施設
65歳以上であることを証明する本人確認書類を提示することで福岡市の対象施設を無料、もしくは割引料金で使えます。動植物園、公園、美術館、体育館、市民プールなどの施設を利用しやすくなる制度です。
体育館や市民プールで体を動かすこと、また美術館や動植物園で刺激を受けることは、介護予防にもつながります。
参考:福岡市「福岡市高齢者利用料減免対象施設について」
福岡市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
九州で最も人口が多い福岡市には数多くの老人ホーム・介護施設があります。しかし、希望に該当する施設が見つからない場合もあるかもしれません。そんなときは大野城市、春日市、糸島市、那珂川市、宇美町、粕屋町、志免町、新宮町、糟屋郡久山町、佐賀市、神埼市、神埼郡吉野ヶ里町と、隣接するエリアにも目を向けてみてください。