福井県の老人ホーム・介護施設について
福井県は、北陸地方で最も人口が少ない都道府県です。ここでは、福井県での高齢者の暮らしについて、ポイントをご紹介します。
福井県の特徴
福井県の総人口は76万2,679人です。65歳以上の人口は23万3,076人で、高齢化率は31.0%です(2020年10月1日現在)。人口が最も多いのは福井市、次いで坂井市、越前市、敦賀市となっています。福井県の面積は4,190.52k㎡で、9の市と8の町があります。福井県内は6のエリアに分けられ、それぞれの地域に分類されている自治体は下記表のとおりです。
地域名
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自治体数
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自治体名
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福井地域
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2
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福井市、吉田郡永平寺町
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酒井地域
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2
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あわら市、坂井市
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奥越地域
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2
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大野市、勝山市
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丹南地域
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5
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鯖江市、越前市、今立郡池田町、南条郡南越前町、丹生郡越前町
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二洲地域
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3
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敦賀市、三方郡美浜町、三方上方郡若狭町(旧三方町地域)
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若狭地域
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4
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小浜市、大飯郡高浜町・あおい町、三方上方郡若狭町(旧上中町地域)
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参考:福井県「福井県の推計人口(年報)
令和2年」
福井県の魅力
福井県は日本海に面した豊かな自然に囲まれています。波による浸食で削られていった「東尋坊」は、国の天然記念物にも指定されています。
また、若狭町の熊川宿や小浜市の小浜西組といった重要伝統的建造物群保存地区、国宝に指定されている明通寺(本堂と三重塔)などの遺産も多い県です。
そして、福井県は幸福度日本一の県です。一般財団法人日本総合研究所が発表している幸福度ランキングでは、2014年・2016年・2018年・2020年版と連続して1位にランクイン。その要因として、働く女性の割合が1位、待機児童の低さ1位、三世代世帯割合2位などが挙げられます。県民の幸福度が高いことは、なによりも福井県の魅力でしょう。
参考:福井県「幸福度日本一ふくい」
「福井県はなぜ幸福度が日本一なのか?」
福井県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
福井県の主要な駅
福井県には、JR北陸本線・越美北線、えちぜん鉄道勝山永平寺線・三国芦原線、福井鉄道福武線といった路線が走っています。
主要な駅は「福井」駅や「敦賀」駅、「小浜」駅などです。この中でも、JR「福井」駅は福井県で最も大きい駅となっていて、利用者数も多くなっています。複数の路線が乗り入れている駅でもあります。
JR「福井」駅をはじめとした各駅は、通勤や通学の時間帯に混み合う傾向があります。そのため、その時間帯を避けて利用するとより快適に移動ができるでしょう。
福井県の市役所
介護が必要になると市役所に行く機会も増えます。ここでは、人口が多い福井市、坂井市、越前市の役所の住所、アクセス、要介護認定の申請先について紹介します。
市役所名
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所在地・アクセス・ホームページ
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福井市役所
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● 所在地:福井市大手3丁目10-1
● アクセス:JR「福井」駅から徒歩10分
● 要介護認定の申請窓口:別館2階 介護保険課
● ホームページ:福井市
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坂井市役所
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● 所在地:坂井市坂井町下新庄1-1
● アクセス:JR「丸岡」駅から徒歩10分、コミュニティバス「坂井市役所」バス停からすぐ
● 要介護認定の申請窓口:本庁舎1階 高齢福祉課
● ホームページ:坂井市
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越前市役所
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● 所在地:越前市府中1丁目13-7
● アクセス:JR「武生」駅から徒歩2分
● 要介護認定の申請窓口:本庁舎東棟1階 長寿福祉課
● ホームページ:越前市
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福井県の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
福井県の地域包括支援センターは通称「ほやねっと」と呼ばれており、県内には52カ所設置されています。
参考: 福井県「各市町村地域包括センター一覧」
福井県のイベント
福井県内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。
「三国祭」は坂井市三国町の三國神社で毎年5月19~21日におこなわれるお祭りです。北陸三大祭の1つとして知られており、坂井市と福井県の無形民俗文化財に指定されています。20日には巨大な山車が町内を巡行します。
「金津祭」は、毎年7月におこなわれている恒例行事です。山車と子ども踊りが練り歩く様子を楽しんだり、390年の伝統を持つ本陣飾り物を堪能できます。
「若狭たかはま漁火想」は、2003年から始まった高浜の夏を象徴するイベントです。漁火の明かりは若狭に暮らす人々にとって特別なものとなっていて、その想いを形にするために始まりました。海岸を埋めつくす1万2,000個のキャンドルや迫力のある水中花火を楽しめます。
介護施設や老人ホームによっては、外出レクリエーションに力を入れているところもあるので、イベント・お祭りにも足を運べる可能性があります。
福井県の高齢者支援制度
福井県内の自治体が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
えがおでサポート事業(福井市)
福井市では「えがおでサポート事業」と銘打って高齢者が日常生活で必要となる簡易的なサポートをおこなっています。「65歳以上で一人暮らしをしている高齢者の方」「生活に何らかの不安があって簡単な援助が必要な方」「市民税非課税もしくは均等割りのみ課税世帯の方」が対象です。買い物代行や掃除、草むしりといった軽作業の援助をおこないます。
利用を検討している場合は、各地域の地域包括支援センター(ほやねっと)までご相談ください。
参考:福井市「えがおでサポート事業」
どこシル伝言板(坂井市)
坂井市では、高齢者等SOSネットワーク事業の一環として2020年9月から「どこシル伝言板」を導入しています。認知症を患っている・疑いがあるなどの理由で、行方が分からなくなってしまう可能性がある高齢者の持ち物にラベルシール型のQRコードを貼ります。見かけた方がQRコードの読み取りをすることで、インターネット上の伝言板が起動。伝言板で家族と発見者がやり取りできます。
参考:坂井市「どこシル伝言板」
生活支援ハウス(越前市)
越前市では、一人で生活することに対する不安を抱えている高齢者向けに、生活支援ハウスを用意しています。0~5万円(収入によって変動)の利用負担金で配食サービス付きの支援ハウスに住めます。利用条件は以下の3つをすべて満たす方です。ただし在宅生活に復帰することを目指しているため利用期間は6カ月が上限です。申し込みは長寿福祉課にお問い合わせください。
- おおむね60歳以上
- 市内在住で、一人暮らし、夫婦のみ世帯又は家族による援助を受けるのが困難である人
- 独立して生活することに不安のある人
参考:越前市「生活支援ハウス」
福井県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
福井県の老人ホーム・介護施設は、県庁所在地である福井市に集中しています。地域によっては施設が少ないエリアもあります。
希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。福井県は、石川県、京都府、滋賀県、岐阜県と隣接しています。