田原市のグループホーム

介護のほんねでは、「グループホーム花の里」、「グループホーム　じねん」、「ＪＡ愛知厚生連あつみの郷グループホーム」をはじめとした、愛知県/田原市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は5件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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田原市の老人ホーム・介護施設について

田原市は、愛知県の南端に位置し、渥美半島（あつみはんとう）のほぼ全域を占めている市です。山と海に囲まれ、農業、水産業、工業とさまざまな産業が発達しています。ここでは「田原市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。

田原市の特徴

田原市役所南庁舎（Asturio Cantabrio - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

田原市の人口は6万895人です。そのうち、65歳以上の高齢者人口は1万7,290人で、高齢化率は28.39%となっています。

田原市の面積は、191.11㎢です。以下の表のように、大きく3つのエリアに分けられます。

地域	特徴
田原地域	田原市の東部にあり、市の住民の約6割が暮らすエリア。「三河田原」駅周辺に市街地があり、主要な都市機能が集積している。
赤羽根地域	田原市中央部の表浜側にあり、市の住民の約1割が暮らすエリア。市街地や集落のほとんどが国道42号沿いにあり、「太平洋ロングビーチ」や「弥八島（やはちじま）」といった観光スポットが点在している。
渥美地域	渥美半島の西部にあり、市の住民の約3割が暮らすエリア。田原市を代表する観光地「伊良湖（いらご）」があり、観光の拠点でもある。

参考：e-Stat「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」／田原市「都市計画マスタープランの概要」

田原市の魅力

田原市は、魅力的な景勝地が豊富です。渥美半島の最先端に位置する伊良湖岬には、「日本の灯台50選」に選ばれた「伊良湖岬灯台」があります。太平洋に浮かぶ「日出の石門（ひいのせきもん）」は、荒波の浸食によって真ん中が洞穴となった岩礁です。また、伊良湖岬灯台と日出の石門を結ぶ「恋路ヶ浜（こいじがはま）」は白砂が美しい砂浜で、「日本の渚100選」や「日本の白砂青松100選」に選ばれています。

田原市の東部にある蔵王山（ざおうさん）では、トレッキングを楽しめます。約50分ほどで登ることができ、家族での登山にもおすすめです。山頂の「蔵王山展望台」からは市内を一望でき、晴れた日には富士山を望めます。

また、自然豊かで温暖な田原市は、農業が盛んです。2019年の市町村別農業産出額において全国2位となっています。なかでも特産品はメロンです。市内には、メロン狩りやメロン食べ放題を開催している農園があります。他にもキャベツ、ブロッコリーをはじめとする露地栽培や、トマト、キク、カーネーションといった施設園芸をおこなっています。

さらに、田原市は画家として名を残した渡辺崋山ゆかりの地です。市内には、崋山の菩提寺である「城宝寺」や晩年を過ごした屋敷跡の「池ノ原公園」、国の重要文化財や崋山の関係資料も多く展示されている「田原城」など、歴史深い名所もあります。

田原市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

田原市の主要な駅

田原市には、豊橋鉄道渥美線が走っています。主要駅は「三河田原」駅です。そのほかにも、市内にはコミュニティバス「田原市ぐるりんバス・ぐるりんミニバス」が走っており、市役所や医療機関などへの移動に便利です。

田原市役所

田原市役所の所在地は、田原市田原町南番場30-1です。渥美線「三河田原」駅より徒歩10分で着きます。バスを利用する場合は「市役所前」バス停よりすぐです。

要介護認定の申請は、高齢福祉課長寿介護係で受け付けています。

参考：田原市役所

田原市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

田原市の地域包括支援センターは「高齢者支援センター」という名称です。市内には、3カ所の高齢者支援センターが設置されています（2021年8月7日現在）。

参考：田原市「高齢者支援センター」

田原市のイベント

田原市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。

「田原祭り」は、毎年9月中旬に3日間にわたって神明社などで開催されるお祭りです。市の有形民俗文化財に指定されている、からくり人形を乗せた豪華な山車（だし）が市内を練り歩きます。お祭りでは、子どもたちが手おどりを演じる夜山車（よやま）のほか、打ち上げ花火や仕掛け花火、手筒花火といったさまざまな花火も楽しめます。

「龍宮まつり」は、毎年8月15日に白谷海岸で催されるイベントです。砂浜に大きな砂の海亀を作り、海の守り神とされる八大龍王神に大漁と安全を祈願します。祈願の後には浦島太郎の格好をした子どもがはりぼての海亀に乗り、大漁旗とともに沖に出て龍神に酒や餅などを供え、ユニークなお祭りです。

「凧まつり」は、毎年5月の第4土曜日・日曜日に中央公園や田原市総合体育館周辺で開催されます。田原凧は、江戸時代からの歴史を持つ田原市伝統の習わしです。子どもの誕生を祝い健やかな成長を願う「初凧」には、勇壮な武者絵や華やかな歌舞伎絵が色鮮やかに描かれます。「けんか凧合戦」では、糸にガラスの粉を付けた特殊な凧を操って、華麗な糸さばきでお互いの凧糸を切り合います。「初凧」「けんか凧」ともに、市の無形民俗文化財です。

老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。

田原市の高齢者支援制度

田原市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

軽度生活支援サービス

「軽度生活支援サービス」は、日常生活での簡単な援助をおこなうサービスです。具体的な支援内容は以下の通りです。

生垣、庭木、庭の草取りなどの家周りの手入れ
雨樋、排水口などの簡単な清掃
その他、日常生活上の簡単な援助（介護保険対象となる援助を除く）

利用できるのは1カ月あたり6時間以内となります。利用料の自己負担額は、田原市シルバー人材センターへ支払う金額のうち1割です。

対象者は、要支援以上と認定されている一人暮らしの方や高齢者のみで暮らす世帯、およびこれに準ずる世帯に属する方です。

参考：田原市「高齢者福祉サービス（在宅生活の支援）」

緊急通報システムの設置

ボタンを押すだけで通報できる緊急通報機器を貸し出す制度です。緊急通報機器には、親族または協力者に通じる「相談ボタン」と消防署へ通じる「緊急ボタン」があります。ボタンを押すと自動的に通報されるので、高齢者の緊急時の迅速な対応に役立ちます。緊急通報装置の設置と撤去にかかる費用は田原市が負担します。

対象者は、おおむね65歳以上の一人暮らし高齢者などです。

参考：田原市「高齢者福祉サービス（在宅生活の支援）」

配食サービス

栄養バランスのとれた食事を提供するとともに、安否確認をおこなうサービスです。食事の配達は昼食または夕食の1日1食以内で、週5食まで利用できます。なお、食事代は全額自己負担となります。

対象者は、65歳以上の一人暮らし世帯や高齢者のみの世帯で、栄養改善や見守りが必要な方です。

参考：田原市「高齢者福祉サービス（在宅生活の支援）」

田原市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

田原市内で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。田原市は豊橋市と隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

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要支援2以上が入居対象です

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